馬産地ニュース

ビッグレッドファーム種牡馬展示会が行われる

  • 2013年02月20日
  • 軽いステップを踏む新種牡馬アイルハヴアナザー
    軽いステップを踏む新種牡馬アイルハヴアナザー
  • 次々に一流馬を送り出しているステイゴールド
    次々に一流馬を送り出しているステイゴールド
  • 今年、初年度産駒の走りに注目が集まっているコンデュイット
    今年、初年度産駒の走りに注目が集まっているコンデュイット
  • 新入厩のハイアーゲーム
    新入厩のハイアーゲーム
  • 公開調教で素晴らしい動きを披露したコンデュイット産駒(牝2歳、母グレートキャティ)
    公開調教で素晴らしい動きを披露したコンデュイット産駒(牝2歳、母グレートキャティ)

 新冠町明和に牧場を構えるビッグレッドファームで2月19日、種牡馬展示会が行われた。

 前日からの大雪で、早朝から同牧場スタッフが除雪作業に努めた。雪による交通トラブルもなく、午前10時の開始時刻が近づくと生産・育成牧場、馬主、調教師、報道関係者が集まった。来場者にはアイルハヴアナザーのキャップとスタリオンブック、温かい飲み物が配られた。

 幸先良く、今年1月にクラウンロゼが重賞を制したロサードをトップバッターに、展示会は始まった。同牧場の蛯名聡マネージャーによる進行のもと、アグネスデジタル、アドマイヤマックス、コンデュイット、スパイキュール、タイムパラドックス、ハイアーゲーム、ロージズインメイが堂々とパレードリンクを周回した。最後から2番目に新種牡馬アイルハヴアナザーが登場し、米国ダートG1馬ながら軽やかな脚捌きを印象付けた。トリを飾ったのはオルフェーヴル、ゴールドシップという国内最強クラスを送り出しているステイゴールド。小柄ながらもただならぬ迫力とオーラを感じさせ、自信に満ちた表情で来場者を見渡していた。展示の最中には、同牧場グループを率いる岡田繁幸氏が時折マイクをとり、新しく仲間入りしたアイルハヴアナザー、ハイアーゲームらについて熱心にPRしていた。

 種牡馬展示終了後は同牧場内坂路コースへと会場を移し、2歳馬の公開調教を実施した。4組8頭(各組2歳馬1頭+併走馬1頭)が坂路コースを走り、2歳馬の併走相手には重賞馬コスモファントム、G1・2着馬マイネルロブストといったバリバリの現役馬が務めた。さらに、2歳馬の鞍上には柴田大知騎手、丹内祐次騎手、中谷雄太騎手、松岡正海騎手が跨り、本番レースさながらのセッティングに注目が集まった。

 登場した2歳馬・4頭はコンデュイット産駒の2歳牡馬(母コスモフォーチュン)、同じく2歳牝馬(母グレートキャティ)、ハイアーゲーム産駒の2歳牝馬(母レガシーオブアート)、マツリダゴッホ産駒の2歳牡馬(母メアリーポート)で、それぞれ併走する先輩馬の胸を借りながら、現役騎手のステッキに鋭く反応して駆け上がり、4ハロン53秒台、54秒台をマークした。岡田繁幸氏はその動きを見て、「これは重賞級の走り」と高評価。実際、過去の種牡馬展示会・公開調教馬からはコスモヴァレンチ、コスモプラチナ、ドリームシグナル、マイネイサベル、マイネルハーティーといった重賞馬が飛び出しており、今回の4頭もスター候補生となりそう。また、今年、初年度産駒がデビューするコンデュイット、ハイアーゲーム、マツリダゴッホ(レックススタッド繋養)にとっては、この機会に産駒の頼もしい走りをアピールでき、配合検討のプッシュにつなげた。