ダーレー・スタリオンパレードが行われる
2月18日、日高町のダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスにおいて、ダーレー・ジャパン(株)による種牡馬展示会「Darley Stallion Parade 2013」が行われた。
当日は雪が降りしきるあいにくの天候となったが、招待を受けた馬主、調教師、生産者といった競馬関係者800人(主催者発表)が来場。種牡馬展示のほか、トークショー、軽食、ジャズ生演奏で楽しいひと時を過ごした。
パレード前に行われたトークショーでは、2011年、2012年と2年連続でJRA賞最多勝利騎手に輝いた岩田康誠騎手、海外競馬評論家として世界中を飛び回る合田直弘さん、女性騎手としてJRA通算14勝をあげ、現在は国内唯一のホースコラボレーターとして大活躍中の細江純子さんが登場。
2008年からダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスで種牡馬生活を送っているアドマイヤムーンに騎乗し、2007年の宝塚記念(G1)、ジャパンC(G1)で勝利に導いた岩田騎手は「初めて騎乗した宝塚記念(G1)はJRAに移籍して初めてのG1制覇だったので思い出深い。走るフォームが抜群で、加速すると沈んでいく感じは初めて体験することでした」と振り返り、産駒は「気性がおっとりしていて扱いやすいのが多いので乗っていて楽。瞬発力が優れているところはよく似てると思います」と手放しで賞賛した。また、現役最強馬としてドバイシーマクラシック(G1)に出走する予定のジェンティルドンナについては「どんなレースもできるので楽しみ。世界に通用するところを見せて、(ダーレー・グループ代表の)シェイク・モハメドにアピールしたい」と意気込みを語った。
パレードが始まると三嶋健一郎ダーレー・ジャパン(株)代表取締役が「今シーズンは新たに3頭の種牡馬を加え7頭のラインナップになっております。ケンタッキーダービー馬で種牡馬としても活躍馬を送り出しているストリートセンス、日英両国でダービー馬を輩出しているキングズベスト、地方所属馬として4度の年度代表馬に選ばれたフリオーソの3頭を、今回皆様に紹介できることをうれしく思います。近年、アドマイヤムーンを筆頭にダーレースタリオン産駒が日本の競馬シーンで活躍するところを見られるようになったのは、生産者をはじめとした関係者のご協力の賜物とお礼申し上げます。今後も優秀な種牡馬をリーズナブルな価格で提供することを信条に種牡馬事業を展開していきますので、よろしくお願いします」と挨拶。
展示は今年初年度産駒がデビューするパイロ、ディープスカイ、すでに産駒が活躍中のストーミングホーム、アドマイヤムーンと続き、新種牡馬はフリオーソ、キングズベスト、ストリートセンスの順で披露された。パレード後半は雪が激しく降って視界が悪くなったが、来場者は最後まで目の前を歩く種牡馬の一挙手一投足を真剣な表情で見つめていた。