アロースタッド種牡馬展示会が行われる
2月15日、新ひだか町にある3つのスタリオンで相次いで行われた種牡馬展示会において、2つ目の展示会場となったのがアロースタッド。先に種牡馬展示会が行われた日本軽種馬協会静内種馬場からも、多くの生産者が足を運んでいた。
今年、初年度産駒が誕生するビービーガルダンから、昨年のフレッシュサイアーで4位となったフサイチリシャールまで19頭が展示。今年種牡馬入りした4頭(スズカコーズウェイ、ヒルノダムール、トランセンド、キタサンカムイデン、リーチザクラウン)の展示には詳細な説明も行われ、生産者も熱心にその説明に耳を傾け、馬体をつぶさにチェックしていた。
先日、現役引退が発表され、アロースタッドでの種牡馬入りとなったリーチザクラウンの展示では、オーナーである西山茂行氏が挨拶に立ち、「スペシャルウィークの後継種牡馬として期待をしております。自分がオーナーとなってからはいい思いをしていないので、ぜひとも子供たちには期待をしております」と冗談交じりに話すと、生産者からは笑みもこぼれていた。
父ワイルドラッシュとの親子繋養となるのがトランセンド。ジャパンカップダート(G1)連覇した実績は勿論のこと、震災後に行われたドバイワールドカップ(G1)で、優勝したヴィクトワールピサと日本産馬でのワンツーフィニッシュを達成した姿は、震災後の日本に勇気を与えた。アロースタッドには同じくワイルドラッシュ産駒のパーソナルラッシュも繋養されており、今後は更に父系を発展させていくこととなりそうだ。
他にも本年度初年度産駒をデビューさせるアジュディミツオー、昨年のNARチャンピオンサイアーとなったサウスヴィグラス、G1馬の父となったミスキャストも展示。改めて多彩なラインナップを揃えるスタリオンであることを証明していた。
展示終了後には毎年恒例となっているプレゼント抽選会を実施。生産者は当選した牧場名が読み上げられる度に、歓声と拍手を送っていた。