2013日本軽種馬協会静内種馬場種牡馬展示会が行われる
2月15日、新ひだか・日本軽種馬協会静内種馬場で種牡馬展示会が行われた。
この日は好天にも恵まれ、朝早くから多くの生産関係者が来場。たちまち駐車場は一杯となり、パレードリンクの前には多くの人垣が出来上がっていた。
展示に先駆けて中西信吾静内種馬場長、そして西村啓二日本軽種馬協会副会長常務理事が挨拶に立ち、西村氏が、「今シーズンからサマーバードという若い種牡馬を導入できただけでなく、エンパイアメーカーはこれまでに無かったほどの申し込みをいただき、嬉しい悲鳴をあげております。まだ、種付けに余裕がある種牡馬もいますので、皆様からの申し込みをお待ちしております」と今シーズンにおけるスタリオンの展望と、繋養種牡馬のアピールを行った。
遊佐繁基静内種馬場種馬課長の説明の中、この日は12頭の繋養種牡馬が展示。まず、厩舎から姿を見せたのは、現2歳世代が日本での初年度産駒となるヨハネスブルグ。その後は初年度産駒からクラシックウイナーを送り出したバゴ、昨年のフレッシュサイアーランキングで2位となったアルデバラン、昨年、待望の重賞勝ち馬が誕生したケイムホームなど、優れた産駒実績を残している種牡馬が登場していく。
この種牡馬展示会において、大トリの1つ前に登場したのが、今シーズンから繋養されたサマーバード。09年にはベルモントS(G1)などG1レースを3勝し、その年のエクリプス賞最優秀3歳牡馬に選出された競走実績は勿論のこと、先に種牡馬入りしてたアメリカでは初年度に148頭、2年目に141頭の繁殖牝馬を集めた人気種牡馬。生産関係者からも馬体の良さや、現在の生産界にマッチした血統背景を評価する声も聞かれており、日本でも多くの繁殖牝馬を集めることとなりそうだ。
トリを務めたのはやはりエンパイアメーカー。日本で誕生した産駒デビュー前から、フェデラリスト、イジゲンと輸入馬や持ち込み馬の産駒が活躍。昨年の当歳市場でも産駒は軒並み高い評価を集めており、現在、生産者が最も配合したい種牡馬の1頭とも言える。エンパイアメーカーも視線が自分に集まっていることを分かっているのか、自らの馬体の良さを表現するかのように悠々と歩いていた。
最後に取材陣のために、もう一度サマーバードが展示。見事にポーズを決めた姿からしても、エンパイアメーカーと同じようなポテンシャルの高さが感じられた。