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ベーカバドの初仔が誕生

  • 2013年02月12日
  • 村上欽哉牧場で生まれたベーカバドの初仔
    村上欽哉牧場で生まれたベーカバドの初仔
  • 俊敏な身のこなしは父譲りと評判
    俊敏な身のこなしは父譲りと評判
  • ユキチャン、マシュマロと同じ白毛ファミリーとなる「ママズディッシュの2013」
    ユキチャン、マシュマロと同じ白毛ファミリーとなる「ママズディッシュの2013」

 昨シーズンから新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬生活を送っているベーカバド(牡6歳)の初仔が誕生した。

 その初仔は1月19日に新冠町の村上欽哉牧場で生まれた芦毛の牡馬。母はベーカバドの最初の配合相手となったママズディッシュ(牝6歳)で、母はシラユキヒメ、兄弟姉妹にシロクン、ホワイトベッセル、ユキチャン、マシュマロ、ブラマンジュなどがいる白毛ファミリーとなる。

 場主の村上欽哉さんは「母は縁があって当牧場に来ました。毛色こそ違いますが、薄い皮膚、柔らかな脚のさばき、体全体のラインなどは父のベーカバドに似た雰囲気がありますね。ベーカバドは優駿スタリオンステーションに到着した時に実馬を見て、すぐにシンジケートに加入しました。うちでは4頭生まれる予定で、今年も2頭ほど配合するつもりです」というほどベーカバドにほれ込んでいる。

 ベーカバドは父ケープクロス、母ベーカラ、母の父クリスという鹿毛のフランス産馬。母はフランスG2勝ち馬で、祖母ベヘーラはヨーロッパ3歳牝馬チャンピオンという血統背景を持つ。

 競走成績は11戦6勝。2009年にデビューから3連勝を決め、シェーヌ賞(G3)で重賞初制覇。2010年にはパリ大賞典(G1)でG1初制覇を果たし、フランス3歳王者の称号を得た。凱旋門賞(G1)の前哨戦となるニエル賞(G2)ではヴィクトワールピサを一蹴。ワールドサラブレッドランキングのレーティングで127を獲得し、ヨーロッパのトップホースの1頭として歴史に名を刻んだ。

 父ケープクロスはシーザスターズ、ウイジャボードなどを送り、世界のホースマンが注目する名サイアー。ベーカバドは日本初後継として関係者から大きな期待を集めている。