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キングズベストがダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスにスタッドイン

  • 2013年02月08日
  • ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスにスタッドインしたキングズベスト
    ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスにスタッドインしたキングズベスト
  • 日本での種牡馬入りに目を輝かせる日英ダービー馬の父
    日本での種牡馬入りに目を輝かせる日英ダービー馬の父
  • 実績十分の産駒成績に配合申し込みが殺到している
    実績十分の産駒成績に配合申し込みが殺到している

 2月8日早朝、今季から日本で種牡馬生活を送るキングズベスト(牡16歳)が、繋養先となる日高町のダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスに、意気揚々とスタッドインした。

 キングズベストは父キングマンボ、母アレグレッタ、母の父ロンバードという鹿毛のアメリカ産馬。半姉は凱旋門賞(G1)勝ち馬のアーバンシー、おいは英ダービー(G1)や凱旋門賞(G1)を制覇したシーザスターズ、英ダービー(G1)や愛ダービー(G1)を制覇したガリレオなどがいる血統となる。

 競走成績は6戦3勝。2000年の英2000ギニー(G1)でジャイアンツコーズウェイなどを退けクラシックホースとなった。2001年にアイルランドで種牡馬入りし、その後、オーストラリアへのシャトルを経てフランスで繋養。2009年にはフランスのチャンピオンサイアーに輝いた。日本では2010年の日本ダービー(G1)、2012年の天皇賞(秋)(G1)を制したエイシンフラッシュ、2010年の英ダービー(G1)と凱旋門賞(G1)を制したワークフォース、2011年のダイヤモンドS(G3)を制したコスモメドウの父として広く知られている。

 ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスで今季から種牡馬生活を送るストリートセンスとともに神奈川県横浜市で輸入検疫を受けたキングズベストは、同僚より1日遅れて到着。馬運車から降りると力強い足どりで北海道の深雪を確かめた。用意された馬房は同じく今季から種牡馬生活に入るフリオーソの隣。顔を合わせると大きく嘶き合い挨拶を交わした。

 種付料は出生条件150万円。すでにたくさんの配合申し込みが寄せられているという。到着を見届けた加治屋正太郎ダーレー・ジャパン(株)ノミネーションマネージャーは「産駒は短距離から長距離までいろいろなタイプの活躍馬がいるので、配合次第ではクラシックを楽しめるような逸材が出てくるのではないでしょうか。おかげさまで多くの生産者から種付けのオファーをいただいてうれしい限りです。体調は良さそうなので、あとは種付け状況を見ながら進めていきたいと思います」。予想以上の人気にうれしい悲鳴を上げていた。