フォーカルポイントがにいかっぷホロシリ乗馬クラブに移動
2004年の牡馬クラシックをにぎわせた一頭、フォーカルポイント(白老ファーム生産)が、新冠町の乗馬施設・にいかっぷホロシリ乗馬クラブへ移動した。
フォーカルポイントは父エンドスウィープ、母フォーカルプレーン、母の父スプレンデイドモーメントという血統。生まれは早く1月生まれ。同じ誕生月の活躍馬にはオレハマッテルゼ、シンボリクリスエス、トールポピー、ファインモーション、最近ではローブティサージュがいる。
現役時代は15戦3勝。2歳10月の東京競馬場でデビュー勝ちを決め、続く東京スポーツ杯2歳S(G3)で2着。朝日杯フューチュリティS(G1)では勝ち馬コスモサンビームから0.3秒差の4着に好走した。年明け緒戦、京成杯(G3)では逃げるマイネルマクロスをゴール間際できっちり差し切り、待望の重賞制覇を飾った。3着、4着に負かした相手には後のG1馬、キングカメハメハ、スズカマンボの名があった。
皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)は残念ながら好結果を出せず、その後も重賞奪取叶わず、準オープン1勝を足すにとどまった。しかし、4歳時に出走したキャピタルS(OP特別)では、後のG1馬オレハマッテルゼとハナ差の接戦を演じるなど、そのポテンシャルは間違いなく高いレベルにあった。
引退後は新冠の牧場で功労馬生活を送り、昨年のクリスマスの後に、にいかっぷホロシリ乗馬クラブの仲間入りを果たした。輸送後の体調も問題なく、元気な様子でいる。当面は功労馬生活を続け、夏・秋から乗用馬としての転身を視野に入れていく。同乗馬施設支配人の山畠輝男さんは、「新しい環境にも徐々に慣れてきましたね。現在は少ない頭数のグループで放牧し、様子を見ています。クラブの馬でしたし、引退後も訪れる方が少なくないと聞いています。ファンの方には是非、会いに来て欲しいです。」と、呼びかけている。