スズカコーズウェイがアロースタッドに到着
1月10日午前9時30分頃、新ひだか町のアロースタッドにスズカコーズウェイ(牡9歳)が到着した。今季から種牡馬として新たなスタートを切る。
スズカコーズウェイは父ジャイアンツコーズウェイ、母フレンチリヴィエラ、母の父フレンチデピュティという栗毛の新ひだか町・グランド牧場生産馬。母フレンチリヴィエラはアメリカの重賞競走、サラブレッドクラブオブアメリカS(G3)優勝馬で、近親には2000年のプリークネスS(G1)を勝ったレッドブリットなどがいる。
競走成績は44戦6勝(障害2戦)。2006年11月にデビューすると芝中距離路線で着実に力をつけ、2009年の京王杯スプリングC(G2)で重賞初制覇を飾った。2012年は障害も経験。今年の京都金杯(G3)を最後に現役引退と種牡馬入りが決まった。
1月6日付で競走馬登録を抹消したスズカコーズウェイのスタッド入りには、アロースタッド関係者や生産者のグランド牧場関係者が出迎え。元気な姿を確認すると一様にホッとした表情を見せた。
父ジャイアンツコーズウェイは欧州G15連勝を成し遂げ、「アイアンホース」と呼ばれた2000年の全欧年度代表馬。日本ではジャイアントレッカー、エイシンアポロンに続き3頭目の後継種牡馬となる。
今季の種付料は20万円(受胎確認後支払い。フリーリターン特約付)。アロースタッドの本間一幸主任は「2歳から9歳まで8年間無事に走り抜いた能力は素晴らしいと思います。サンデーサイレンス系の繁殖とも配合が可能なので楽しみは大きいですね。しっかり準備をして良いシーズンを迎えさせてあげたい。ほかのジャイアンツコーズウェイの後継に負けないよう頑張ってほしいです」と大きな期待を寄せていた。