馬産地ニュース

第4回再生医療セミナーが行われる

  • 2012年12月13日
  • 講師を務めた河田憲カワタエクワインプラクティス代表
    講師を務めた河田憲カワタエクワインプラクティス代表
  • セミナーには牧場関係者約20名が出席した
    セミナーには牧場関係者約20名が出席した

 12月12日夜、新ひだか町の静内ウエリントンホテル2Fウエリントンホールにおいて、第4回再生医療セミナーが行われた。

 このセミナーはカワタエクワインプラクティスの主催。昨年10月、11月、12月に開催され、今回が4回目となった。会場には牧場関係者や獣医師など約20名が出席。今回は馬の再生医療について、現状と今後の展望について講演が行われた。

 セミナーでは河田憲カワタエクワインプラクティス代表が、再生医療について「損傷を受けた生体機能を細胞等を用いて復元させる医療で、従来法では治療困難な疾患に対応可能。人間の医療分野でも最先端であり、大きな可能性を秘めているが、現在は発展途上の段階である」と説明。

 アメリカの再生医療の学会で発表された演題を紹介し、日本における競走馬の再生医療の今後の課題は、再生医療自体が未開発で取り巻く環境も整っていないので、「日本の状況に合った発展方法が必要」と指摘した。

 河田さんは来年から再生医療のため、臍帯血の保存サービスを始める予定。臍帯血の保存については「一種の保険のようなものと考えてほしい」と理解を求めた。