馬産地ニュース

日高町で馬をテーマとしたコンサート

  • 2012年12月04日
  • 会場には約260人が来場
    会場には約260人が来場
  • 高沢葉子氏の競馬場の絵を背景に演奏する「ノンノン・マリア」
    高沢葉子氏の競馬場の絵を背景に演奏する「ノンノン・マリア」
  • 「馬のなくて ななくせ」を講演する山田康文氏
    「馬のなくて ななくせ」を講演する山田康文氏
  • 演奏者の皆さん
    演奏者の皆さん
  • 「馬の絵コンテスト」の展示作品
    「馬の絵コンテスト」の展示作品

 馬をテーマとしたコンサート「とねっこピアノコンサート『パストラル』競馬のある一日」(とねっこピアノコンサート実行委員会主催)が12月2日、日高町門別総合町民センターで行われた。

 このコンサートは日高町・日高町教育委員会の後援、ホッカイドウ競馬・JRA日高育成牧場・馬女ネットが協力している。音楽を通して子供と大人が馬へ親しみを持つことを目的とし、門別競馬場内では大々的にPRポスターが掲示されていた。コンサートに先立ち、10月28日には「ワークショップ(馬の学習会)」が門別競馬場・ポラリスドームで行われ、NOSAI日高西部家畜診療所・扇谷学獣医師が講師として、子供たちへ馬の“いろは”を説いた。

 当日は約260人が来場。コンサートは2部構成で実施し、色鮮やかにドレスアップした子供21人と、札幌交響楽団の弦楽四重奏団「ノンノン・マリア」が21曲を披露した。演奏曲は「みどりのまきば」や「草競馬」、「貴婦人の乗馬」、「勇敢な騎手」など馬にちなんだものばかりで、ヨーロッパの競馬をイメージ。じっくりと耳を傾けると、牧場や競馬場の風景、サラブレッドがリズム良く走っている姿を連想させ、牧歌=パストラル【pastoral】というコンサート・タイトルにふさわしい。1部と2部の間には道新スポーツの山田康文記者が「馬のなくて ななくせ」と題して、馬の特徴や癖、競馬発祥の地・イギリス競馬についてわかりやすく講演し、子供たちの興味を誘った。また、当日会場では、同時開催の「馬の絵コンテスト」に応募した小中学生126人の作品が展示され、優秀作品受賞者に賞状とメダルが贈られた。

 同実行委員会の小園暁子代表は、「今年も無事に開催できて安堵しています。馬産地で生産・育成・乗馬する以外にも、もっと馬との関わりがあって良いと、思いを強くしました。馬の素晴らしさは音楽や絵、様々な切り口から表現できます。沢山の子供たちに馬を好きになって欲しいし、更に工夫を重ねて、多くの方と馬文化を大事にしていきたいです。」と、語った。来年は場所を移しての開催を検討している。