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ディープブリランテが社台スタリオンステーションでお披露目される

  • 2012年10月29日
  • 報道陣の前に登場した第79代日本ダービー馬
    報道陣の前に登場した第79代日本ダービー馬
  • 慣れた様子でポーズを決めるディープブリランテ
    慣れた様子でポーズを決めるディープブリランテ
  • ディープインパクトの後継として生産界の期待は大きい
    ディープインパクトの後継として生産界の期待は大きい
  • 青草をおいしそうに頬張ってリラックス
    青草をおいしそうに頬張ってリラックス

 10月27日、今年の日本ダービー(G1)に優勝したディープブリランテ(牡3歳)が、安平町の社台スタリオンステーションで報道陣にお披露目された。来シーズンから種牡馬として繋養される。

 ディープブリランテは父ディープインパクト、母ラヴアンドバブルズ、母の父ルーソヴァージュという血統。2009年にディープインパクトの2年目産駒として新冠町のパカパカファームで生産されると、同年のセレクトセール当歳セッションに上場され、3255万円(税込)で落札された。

 昨年10月の2歳新馬戦「メイクデビュー阪神」で、後続に5馬身の差をつけデビュー勝ち。続く東京スポーツ杯2歳S(G3)では不良馬場をものともせず先頭でゴールを駆け抜け、重賞初制覇を果たした。3歳になり共同通信杯(G3)2着、スプリングS(G2)2着、皐月賞(G1)3着と惜敗を続けたが、競馬の祭典「第79回日本ダービー(G1)」では、フェノーメノを鼻差退け優勝。2009年に生産された3歳世代7572頭の頂点に立った。

 7月には英国へ遠征しキングジョージ六世&クイーンエリザベスS(G1)に挑戦し8着。帰国後は菊花賞(G1)に向け調整されていたが、最終追い切りを後の10月19日に右前脚浅屈腱炎が判明したため、現役引退を決まり10月26日付で競走馬登録を抹消した。通算成績は7戦3勝2着2回3着1回、獲得賞金は2億9205万6000円。

 この日、報道陣の前に現れたダービー馬は、新たな環境にも慣れた様子で元気一杯。スタッフの合図に促されると阿吽の呼吸でポーズを決めた。お披露目に立ち会っていた吉田勝己ノーザンファーム代表は「立ち写真は何度も撮られているから上手ですね。さすがダービー馬」と感心。柔らかな動きには「父のディープインパクトそっくり。ベストは1600mから1800mくらいと思っていましたが、能力でダービーを勝った。良い種牡馬になると思いますよ」と目を細めていた。

 ディープインパクト産駒のG1勝ち馬としては初の後継種牡馬。しかも、その第1号がダービー馬となるだけに生産界でも注目を浴びている。