馬産地ニュース

ノーザンホースパークで北海道秋季馬術大会開催

  • 2012年09月20日
  • 大会に出場したマイネルレーニア
    大会に出場したマイネルレーニア
  • 高校生を背に奮闘しました
    高校生を背に奮闘しました
  • 10代の選手が多数エントリーしていた
    10代の選手が多数エントリーしていた
  • ドレッサージュ
    ドレッサージュ
  • 表彰式の様子
    表彰式の様子

   9月14日から3日間、苫小牧市のノーザンホースパークでは第26回北海道秋季馬術大会が開催された。

   北海道乗馬連盟主催として今年度最後の競技会で、ジャンピング、ドレッサージュ合わせて34競技が行われ、北海道内の乗馬クラブ、軽種馬生産・育成牧場、乗馬スポーツ少年団、高等学校・大学馬術部等から多数のエントリーがあった。

   今回も引退した元競走馬が起用されたほか、馬術大会らしく中半血やハノーバー、ウェストファーレンといった種類の馬も活躍し、先日のサンクスホースデイズ2012で模範演技をしたアミュレット(ウェストファーレン)の姿もあった。元競走馬は日本ダービー(G1)出走馬ベンチャーナイン、ジーティーボス、名牝ロジータの仔リブロードキャスト、ローエングリンの半弟チャイコフスキーといった多彩な顔ぶれで、それぞれ乗用馬としての転身ぶりをアピールした。

   9月16日に行われたドレッサージュ・第11競技「第3課目B・2009」では、2006年の京王杯2歳S(G2)、2008年のスワンS(G2)の勝ち馬・マイネルレーニアが優勝した。同馬は2011年3月に引退後、札幌競馬場で誘導馬となり、今年の札幌記念(G2)では堂々とその役目を果たした。ノーザンホースパークの馬術大会出場馬の中ではルーキー的存在で、今回はジャンピング、ドレッサージュの両方で奮闘した。ジャンピングでコンビを組んだ齊藤景太さん(高校2年生)は、「気性の素直な馬で、高校生でも乗りやすいです。トモの力が強く、しっかり踏み込んで走るので、乗り心地が非常に良いです。」と、その感触を伝えた。馬術大会出場経験こそ浅いものの、競技では鞍上の指示に抗うことなく、機敏な動きを披露。臆せずにハードルに向かっていく姿勢は、競走馬時代に見せた果敢な先行力、後続の追撃を振り切る強い精神力を思い出させた。

   3連休と一部重なった今大会では、ノーザンホースパークを訪れた大勢の観光客も競技を目にし、優勝人馬には大きな拍手が送られた。デジタルカメラや携帯電話のカメラ機能で競技を撮影する方も目立ち、幾度となく繰り返される高いジャンプに視線は集中。馬の躍動感や選手の巧みな手綱捌きはキレ味十分で、時にスリリングに、ダイナミックに迫ってくる。人馬一体の見事な技は、今大会でも人々の心を魅了していた。