馬産地ニュース

ダイタクバートラムが養老施設・ホーストラスト北海道へ移動

  • 2012年08月27日
  • ホーストラスト北海道に移動したダイタクバートラム
    ホーストラスト北海道に移動したダイタクバートラム
  • 輸送後の様子
    輸送後の様子
  • 日高スタリオンステーション時代のダイタクバートラム
    日高スタリオンステーション時代のダイタクバートラム
  • 種牡馬として7頭の勝ち馬を送り出している
    種牡馬として7頭の勝ち馬を送り出している

   2003年の阪神大賞典(G2)、2004年のステイヤーズステークス(G2)など重賞3勝を挙げたダイタクバートラムが8月、北海道岩内郡共和町の養老馬施設・ホーストラスト北海道へ移動した。

   ダイタクバートラムは父ダンスインザダーク、母スプリングネヴァー、母の父サクラユタカオーという血統。半兄に芝重賞を5勝、皐月賞(G1)とマイルチャンピオンシップ(G1)で2着の実績があるダイタクリーヴァ、近親にマイルチャンピオンシップ(G1)2勝のダイタクヘリオスがいる。

   現役時代は3歳2月にデビューし、主に芝中長距離戦で活躍。父譲りの豊富なスタミナを武器に、3000m以上の距離で本領を発揮した。敗れはしたものの5歳時、1番人気に推された天皇賞(春)(G1)では勝ち馬ヒシミラクルから0.1秒差の3着に好走し、6歳時に挑んだ有馬記念(G1)では勝ち馬ゼンノロブロイから0.5秒差の4着と、一線級相手にも僅差のレースを演じ、通算8勝。G1馬クラスに匹敵する4億円以上の賞金を獲得した。

   引退後は浦河町の日高スタリオンステーション、十勝の十勝軽種馬農協種馬所、中川郁夫牧場で種牡馬生活を送り、地方競馬で産駒7頭が勝ち馬となっている。代表産駒は新庄剛志氏所有のタノシンジョイ(南関東3勝、現役)。5年間種付けを行った後、功労馬としてホーストラスト北海道へ移動することとなった。現在は財団法人軽種馬育成調教センターの引退名馬繋養展示・助成対象馬となり、見学可能馬となっている(見学情報は競走馬のふるさと案内所ホームページに掲載)。

   新たな功労馬を迎え入れたホーストラスト北海道の酒井マネージャーは、「十勝からの輸送はスムーズで、牧場到着後も元気に過ごしています。去勢効果で大人しく、手がかからないですね。こちらの牧場では昼夜の集団放牧をしていますが、仲間の馬たちとの生活にも慣れてきたようです。有名な馬ですし、多くの方に会いに来ていただいて、牧場の新しい人気者になって欲しいと思いす。」と、話している。