サマーセールが開催される
日高軽種馬農業協同組合が主催する「サマーセール」が8月20日から24日の5日間、新ひだか町の北海道市場で開催された。5日間で前年比19頭減の1190頭(牡640頭、牝550頭)が上場されて、同47頭増の566頭(牡345頭、牝221頭)を売却。売却率は同4.63ポイントアップの47.56%、売上総額は同4億112万1,000円増の24億2,835万6,000円(税込)を売り上げた。平均価格は同38万4,341円増の429万381円(税込)。売却率は4年連続アップ、平均価格は9年ぶりに上昇するという結果となった。
最高価格となったのは3日目に登場したNo.595「ブラッシングブライド2011」(牡、父ディープインパクト)。おじにガイズアンドドールズ(仏G3ラロシェット賞)ボーンブローカー(英G2ダンテS 2着ほか)がいる血統。2,000万円のコールからスタートしたせりは、北海道市場らしくじっくりと馬を見定めるように慎重に、しかし確実に上がり続け、結果、2,625万円で国本哲秀氏が競り合いを制した。
これに続いたのはレパードS勝馬ホッコータルマエの半弟No.198「ファーストネオ」(牡、父ネオユニヴァース)、近親にクロフネらがいるNo.664「グッドセイラー2011」(牡、父パイロ)同じく近親にジャングルポケットがいるNo.722「ホシノピアスの2011」(牡、父マンハッタンカフェ)の3頭。いずれも2,100万円で、それぞれ森田藤治氏、竹園正継氏、(有)ビッグレッドファームが落札した。
また、牝馬ではおじにツルマルジャパンがいるNo.556「ツルマルオトメ2011」(牝、父ダイワメジャー)を井山登氏が1,627万5,000円で落札している。
団体購買では、JRA日本中央競馬会が55頭(牡26頭、牝29頭)を総額2億9,148万円で落札したほか。南関東の東京都馬主会が牡馬7頭を2,572万5,000円で、石川県馬主協会が2頭(牡1頭、牝1頭)を703万5,000円で落札している。
価格帯でみると、最高価格が2,500万円を超えたのは2007年以来5年ぶり。昨年は15頭だった1,000万円以上の高額馬も今年は37頭と倍以上に膨れ上がった。
売上総額は過去10年間で最高という結果に荒木正博組合長は「市場取引馬の活躍が市場を盛り上げてくれた。5日間を通して若干の上下動はあったが、すべての日で4億円を超え、当初の目標を超える売上となったことは購買者はもちろん、販売申込者の方々に御礼申し上げたい。直接の購買者である馬主に市場が認識されてきた結果だと思う。今回の取引馬の活躍を期待したい」と満足そうにふりかえった。