ハイアーゲームがビッグレッドファームに移動
8月21日午後、日高町のブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬生活を送っていたハイアーゲーム(牡11歳)が、新冠町のビッグレッドファームへ移動した。
ハイアーゲームは父サンデーサイレンス、母ファンジカ、母の父Law Societyという青鹿毛の千歳産馬。2001年のセレクトセールにおいて、1億5750万円という高値で売買された市場取引馬となる。
競走成績は36戦5勝。2歳から8歳まで7シーズンに渡る競走生活で、2004年の青葉賞(G2)、2007年の鳴尾記念(G3)と2つのグレードレースを制したほか、2004年の日本ダービー(G1)では3着となった。同期にはキングカメハメハ、ハーツクライ、ダイワメジャー、カンパニー、スズカマンボ、コスモバルクなどのG1ホースがいる。
2010年からブリーダーズスタリオンステーションで供用を開始。父サンデーサイレンス、母の父Law Societyという配合は、2009年のリーディングサイアー・マンハッタンカフェと同配合であることから人気が高く、昨年誕生した初年度産駒となる現1歳も「父の特徴を良く受け継いでいる」と産地での評判も良い。
産駒成績の出ていないサンデーサイレンス系種牡馬を探していたビッグレッドファームサイドからオファーがあり電撃トレードが成立。馬運車で輸送されてきたハイアーゲームは、新天地へ到着するとアイルハヴアナザーの隣の馬房へ入った。
出迎えた蛯名聡マネージャーは「コスモバルクと一緒に走っていた馬が、まさかくるとは思いませんでした。将来性がある種牡馬ですので、しっかり管理してたくさんの方に種付けしていただけるよう宣伝していきます」とエールを送っていた。