観光周遊バス「ロマン・ロード号」運行開始
8月4日から9月29日までの毎週土曜日、新ひだか町では観光周遊バス「ロマン・ロード号」を運行する。手頃な料金で静内、新冠地区の牧場を効率的にまわれるツアーとして、毎年人気を得ている。
運行コースはJR静内駅を9時50分に出発し、レックススタッド、アロースタッド、御殿山(映画「北の零年」ゆかりの史跡)、ウインズ静内・競走馬のふるさと日高案内所とめぐり、午前の部は終了。午後はライディングヒルズ静内、シャクシャイン記念館・アイヌ民族資料館、ビッグレッドファームというスケジュールで、15時30分にJR静内駅へと戻る。午前のコースのみ参加も可能で、乗車料金は大人3,000円、小学生1,000円、幼児は無料となっている。ツアー中の昼食の機会はウインズ静内の飲食コーナーで、焼きそば、カレーライス、うどん、そば、おにぎり、おやきなどのメニューがある。ライディングヒルズ静内では体験乗馬も可能で、昼食と体験乗馬は別途料金となっている。
ツアーでの主な見学可能種牡馬はグランプリホースのエイシンデピュティ、マツリダゴッホ(ともにレックススタッド)、国内外の大舞台で活躍したアグネスデジタル、コスモバルク、ステイゴールド(ともにビッグレッドファーム)、タイキシャトル(アロースタッド)、種牡馬として数々のG1馬を送り出しているブライアンズタイム、ワイルドラッシュ(ともにアロースタッド)など、50頭以上を数える。
今年最初の回となった8月4日は10名が参加。一行はバス車内で見学マナーを十分確認し、配布された厩舎・放牧地図資料をもとに馬たちへ会いに行く。見学場所は馬房前・放牧地となっており、当日の気象状況や馬の体調によって変わる。参加者は馬に優しく話しかけたり、写真や動画を撮ったりしてツアーを満喫していた。見学時間帯は馬たちがまどろむ昼間とあり、穏やかな陽射しにうとうとしたり、あくびのような表情をしたり、牧柵で首さしをかいたり、観察していると時間の経過を忘れてしまうほど。北海道美唄市から参加した40代女性は、「駅のポスターを見て、参加してみました。間近で馬を見ることができて楽しかったです。思っていたよりも馬たちの筋肉が隆々としていて、驚きました。」と、感想を語っていた。
このバスツアーは予約制で予約申込・問い合わせは新ひだか観光協会、電話0146-42-1000(受付時間9時~17時30分、8~9月は無休)となっている。定員は各回23名で、電話予約完了後、当日9時50分までにJR静内駅に行き、受付をする。参加者にはアロースタッドのスタッドブックやJRAポストカード、オリジナルうちわなどがもらえる特典もある。