BTC育成調教技術者研修の体験入学会が行われる
軽種馬育成調教センターが行うBTC育成調教技術者養成研修では7月31日より、体験入学会が始まった。
この体験入学会は育成調教技術者の仕事への理解と、今後の進路選択についての参考の場として設けられ、7~9月に計3回行われる。内容は午前中に育成調教技術者の業務、養成システム、卒業生の就労状況についての説明から始まり、その後、あかしあ寮、現役研修生の騎乗訓練、BTC施設を見学する。昼食を挟んで午後からは研修室にてホースシミュレータ実技体験、厩舎作業(馬房内ボロ拾い)、乗馬体験と続き、夕方に現役研修生との交流を交えた食事会をして終了となる。
前日、当日と研修センター内「あかしあ寮」に宿泊可能で、その費用はかからない。食費が1,400円(宿泊者は1,800円~2,800円)、交通費が自己負担となる。
第1回目の参加者は東京都、千葉県、北海道などから13名で、うち女性が2名。年齢は14~20歳で、中学生、高校生、社会人という構成。滋賀県から参加した男性は、「研修では改めて乗馬初心者でも入りやすいと聞いて、安心しました。何もわからない状態で牧場に就職するのは大変だと思うので、このような研修があると助かります。初めて見学させていただいたBTCの施設は想像以上のスケールで、驚きました。」と、感想を話す。宮城県から参加した男性は、「実際に現地に来てみて、研修の雰囲気や環境を掴むことができました。先生や研修生の皆さんはとても話しやすく、説明をよく理解できました。」と、目を輝かせる。当然ながら受験への意欲を高めた研修生も多かった様子だ。
これまで研修生となった方は体験入学会に参加した方が多く、その割合は全体の半数以上に及ぶという。この春から研修生の黒川祐希さんもその一人。「体験入学会は私にとって大きな刺激でした。一番は研修に入って3、4か月で速いスピードで騎乗している研修生を目の当たりにしたことです。私はその頃、乗馬をしたことがなかったので、受験にあたって不安が大きかったのですが、多くの研修生が初心者からでも上達している姿に、背中を強く押されました。」と、振り返る。体験入学会では研修生の研修プログラムを間近で見たり、交流もできたりする。このあたりはインターネットや資料パンフレットではなかなか得られない部分で、体験入学会の強みとなっている。
次回の体験入学会は第2回目が8月22日、第3回目が9月13日に実施され、申し込み締め切りは第2回目が8月8日、第3回目が8月30日(ともに午後5時必着)となっている。申し込み・問い合わせは電話0146-28-1001(軽種馬育成調教センター・日高事業所・技術普及課・教育係)となっている。