日高軽種馬共同育成公社に新坂路コースが完成
7月30日、新冠町の日高軽種馬共同育成公社(小竹國昭社長)において、新たに完成した坂路馬場の新設落成記念式典が行われた。
新設された坂路コースは総延長760m、巾員6m。高低差は最大25mで最大勾配は4.00%となる。コースには深さ10cmのダートが敷き詰められ、坂路を上りきるとそのまま1200mの本馬場へ進入でき、3ハロンの追い切りができるように設計されている。平成26年11月には屋根が付けられ屋内坂路コースとなる予定だ。
落成記念式典には新冠町長である小竹國昭日高軽種馬共同育成公社社長、芳住革二新冠町議会議長、荒木正博日高軽種馬農業協同組合代表理事組合長、石田正胤新冠町軽種馬生産振興会長、加納雅己場長ら公社スタッフが出席。坂路スタート地点に設けられた祭壇の前で、新冠町・馬頭観音寺の山口順昭住職が読経を唱え、人馬の安全を祈願した。
小竹社長は「従来の坂路コースはカーブがきつく650mも距離と短いなど問題があったため、新たな坂路コースの要望がありました。時間はかかりましたが今日この日を迎えることができた。より強い馬づくりに取り組んでいきたいと思います」と挨拶。関係者のテープカットで完成を祝った。
式典後は2歳馬4頭が調教を披露。コースの感触を確かめるようにゆっくりと駆け上がってきた。公社スタッフは「とても乗りやすい馬場。従来の坂路コースも併用することで、バリエーションの幅も広がります。より効果的な調教ができるので、強い馬づくりに頑張っていきたいです」と笑顔をみせていた。