セレクションセール1歳が開催される
日高軽種馬農業協同組合が主催する「セレクションセール」が7月17日、新ひだか町の北海道市場で開催された。昨年は2日間開催だったが、今年は開催日数を短縮し、211頭(牡158頭、牝53頭)での開催となった。
結果、129頭(牡106、牝23)を売却。売却率は61.14%、売上総額15億8,172万円(税込)、平均価格1,226万1,395円(税込)。上場頭数が149頭減のなかで売却率、平均価格が大きく上昇。総売上は下落という結果となった。
最高価格となったのはNo.157「ラフォルトゥナ2011」(牡、父キングカメハメハ)。半兄にJRA3勝のナックルパートがいる血統。1,000万円のコールからスタートしたせりは50万円単位でせりあがり、あっという間に2,000万円を突破。2,500万円を超えた頃から100万円単位での競り合いとなって結果は3,255万円(税込)で高橋仁氏が長い競り合いを制した。同セールで3,000万円を超える馬が取引されたのは3年ぶりのこと。同馬を生産、上場させた笠松牧場のスタッフは「生まれが少し遅かった(5月12日生まれ)ので心配しましたが、高い評価をいただいて光栄です。その期待に応える活躍をして欲しい」と声を弾ませていた。
これに続いたのはNo.198「タイキマドレーヌ2011」(牡、父ネオユニヴァース)。こちらは近親にタイキシャトルのいる血統。矢部幸一氏が3,202万5,000円で落札した。
3番目の高額馬は昨年の2歳新種牡馬チャンピオンのダイワメジャーを父に持つNo.173「レインボウスズランの23」(牡)は3,150万円で松本好雄氏に落札された。
一方、牝馬の最高価格となったのはNo.178「メジロトンキニーズの2011」。新種牡馬のコンデュイットの産駒で、母はダイヤモンドS(G3)の2着馬。500万円からスタートしたせりは10万円単位でせりあがり、その後は20万円単位に。620万円から一気に700万円の声がかかり、その後も上げ幅を変えながら順調に競りあがり、最終的には小川眞査雄氏が1,711万5,000円で落札した。同馬を生産した(株)レイクヴィラファームでは「初仔ということもあって少し小柄ですが、しっかりした馬で馬体が柔らかい。活躍してくれると思います」と期待していた。
セール終了後、荒木正博組合長は「早朝から天気にも恵まれ、多くの購買者に参加いただきました。感謝申し上げます。中間価格帯の馬たちがやや振るわなかった印象がありますが、全体を通しては十分に合格点を与えられる結果になったと思います。この結果をサマーセールにつなげたい」と1日を振りかえった。