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星雲賞はクラキンコが連覇

  • 2012年06月01日
  • 逃げ切り勝ちを決めたクラキンコ
    逃げ切り勝ちを決めたクラキンコ
  • 序盤からレースの主導権を握った
    序盤からレースの主導権を握った
  • パドックでは落ち着いた様子で周回
    パドックでは落ち着いた様子で周回
  • 喜びの口取り
    喜びの口取り
  • 優勝馬関係者の皆さん
    優勝馬関係者の皆さん

 5月31日、門別競馬場では長距離重賞、週刊ギャロップ杯第9回星雲賞(H2)[パイロ賞]が行われた。

 夏の門別大一番、ブリーダーズゴールドカップ(Jpn2)へ向けてのステップレースに古馬10頭が参戦。いつもの重賞に比べるとやや寂しい頭数となったが、昨年の道営記念馬ショウリダバンザイを筆頭に、昨年の覇者クラキンコ、転入初戦で鮮やかな追い込みを決めたジョーモルデューら、ホッカイドウ競馬トップクラスの面々が顔を合わせた。高知からはイーグルビスティー、ステラパラダイスの2頭が遠征してきた。

 差し・追込馬が揃い、レースは序盤からスローの流れ。押し出されるように先頭に立ったクラキンコが逃げ、ジョーモルデューは早め4番手、ショウリダバンザイは中団追走も全馬差のない隊列で進む。残り600mのハロン棒から各騎手が仕掛け始め、勝負は後半の決め手比べへ。直線入り口では6、7頭が横一線に広がったが、前半の貯金を生かしたクラキンコが加速し、体一つ抜け出す。それを目がけてジョーモルデュー、ショウリダバンザイが追撃するがクラキンコの二の脚には及ばず、そのままの態勢でゴールした。クラキンコは昨年6月以来久々の勝利。2着にはジョーモルデューが入り、1番人気ショウリダバンザイは3着に敗れた。勝ち時計は2分9秒5(良馬場)。上位人気3頭による堅い決着となった。

 騎乗した五十嵐冬樹騎手は表彰式のインタビューで、「これまでのレースぶりからハナに行くと良くないと思っていましたが、このメンバーだと逃がされそうでしたし、そうなっても仕方ないと思いました。レースではハナを切る競馬が味方するように乗りました。道中は息も入りましたし、折り合いもつきました。仕掛けてからの反応も良く、直線はよく伸びてくれました。」と、笑顔で振り返った。重賞Vは先日のエトワール賞(H3)に続いて今年2勝目で、星雲賞は2009年のゴッドセンド、2010年のラプレに続いて3勝目となった。

 クラキンコの生産は日高町の倉見牧場。応援に駆け付けていた倉見利弘さんは、「なかなか勝てずにいたので、今回の勝利は格別ですね。強敵相手でしたが、よく逃げ切ってくれました。3冠牝馬としてのプライドを示してくれるような走りでしたね。」と、快走を称えた。母クラシャトルは今年フサイチコンコルドの牝馬を出産しており、母仔とも元気に過ごしているという。次の交配相手はパイロとなっている。

 連敗を脱し、待望の白星を掴んだクラキンコ。五十嵐騎手との新コンビで結果を出し、3冠牝馬の底力を見せつけた。父も母も道営重賞馬でファンの多さは相変わらず。現役屈指のスターホースとして、夏からのグランシャリオナイターを一層熱くさせてくれるだろう。