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千葉サラブレッドセールが開催される

  • 2012年05月15日
  • 1ハロン最速の「プリティベティの10」
    1ハロン最速の「プリティベティの10」
  • 2ハロン最速の「グロウリボンの2010」
    2ハロン最速の「グロウリボンの2010」
  • 最高価格馬「ヘヴンリーソングの10」
    最高価格馬「ヘヴンリーソングの10」
  • 全景
    全景
  • 吉田代表理事
    吉田代表理事

 5月14日、千葉県の船橋競馬場で「千葉サラブレッドセール」(千葉県両総馬匹農業協同組合)が開催された。今年は1歳市場を休止。トレーニングを積まれた2歳馬56頭(牡27頭、牝29頭)が上場されて、47頭(牡20頭、牝27頭)が売却。総額5億8,947万円(税込)を売り上げた。最高価格は、アグネスタキオンのラストクロップで半兄に欧州の重賞勝馬がいる「ヘヴンリーソングの10」(牡、父アグネスタキオン、千歳市・社台ファーム生産」の4200万円。大阪府の谷掛龍夫さんが落札した。

 午前8時30分からスタートした2歳馬の騎乗供覧は、船橋競馬場のコースを使い、2ハロンから計測された。今年は同農協代表理事の吉田照哉氏が「めざましい進歩を感じさせる」とほめるほどにしっかりとした騎乗供覧を披露。スムーズな進行も購買者からは好評だった。

 そんな中で12秒3-10秒9(23秒2)と最も速い時計で2ハロンを駆け抜けたの「グロウリボンの2010」(牡、父タイキシャトル」。単走でしっかりした走りを見せて仕上がりの良さ、能力の高さをアピール。1,417万5,000円で落札された。

 また、最後1ハロン計測で1番時計の10秒7を記録した「プリティベティの10」(牝、父ゴールドアリュール)が3,045万円で落札。牝馬の最高落札価格馬となった。

 2003年の開催から騎乗供覧とせりを船橋競馬場で行うようになった同セール。昨年の取引馬の中からフジマサエンペラー(東京スポーツ杯2歳S(G3)2着、毎日杯(G3)4着))、ドラゴンシップ(ハイセイコー記念、ローレル賞)らが出て、購買者の購買意欲を刺激。今回は総売上(5億8,947万円)がレコードを塗り替える好況だった。

 セール終了後、吉田代表理事は「多くのご購買に感謝いたします。北海道からの長距離輸送を経て、この日を目標に仕上げていくのは容易ではないと思いますが、育成技術の進歩を実感できる市場になりました。取引馬の活躍を期待します」と終始笑顔だった。