馬産地ニュース

門別競馬場で春のケイバまつり開催

  • 2012年05月07日
  • コスモバルクと記念撮影イベント
    コスモバルクと記念撮影イベント
  • 新設坂路コース体験ウォーク
    新設坂路コース体験ウォーク
  • 被災地支援には多数の競馬ファンが協力した
    被災地支援には多数の競馬ファンが協力した
  • 2012年サッポロビールイメージガール・源崎トモエさんの記念撮影会
    2012年サッポロビールイメージガール・源崎トモエさんの記念撮影会
  • 札幌よしもと芸人「しろっぷ」お笑いライブ
    札幌よしもと芸人「しろっぷ」お笑いライブ

 門別競馬第1回開催では「春のケイバまつり」と題して様々な催しが行われ、開幕日に1,113人を記録したのを皮切りに、ゴールデンウィーク期間の5月3日、4日は悪天候にも関わらず1,720人、1,344人と大勢の入場者を集めた。

 5月4日の重賞競走・コスモバルク記念(H2)の施行に合わせて、5月3日、4日にはビッグレッドファームで功労馬生活を送るコスモバルクが来場し、東日本大震災の被災地支援とファンへのお披露目を行った。被災地支援としてはビッグレッドファーム、河村清明氏(競馬コラムニスト)、田部厩舎、ホッカイドウ競馬を応援する大学生・ファンらの協力・運営のもと、海外競馬関係者提供の帽子を販売し、用意していた計61個を完売。売上金は被災地の南相馬市に寄付される。購入者にはコスモバルクとのツーショット写真の特典がつき、開門から第1Rが始まるまでの時間を使って、コスモバルクと共に被災地支援の輪が広がった。

 イベントに参加した60代男性は、「バルクと一緒に写真を撮ってもらえて嬉しいです。今も元気な様子で安心しました。撮影の際は普段入れない厩舎まで案内していただき、これもまた貴重な機会になりました。帽子のお金で少しでも被災地の役に立って欲しいです。」と、感想を話していた。

 他にも「春のケイバまつり」後半では札幌よしもと芸人「しろっぷ」によるお笑いライブ、2012年サッポロビールイメージガール・源崎トモエさんの記念撮影会、ポニー乗馬、リボンちゃんと遊ぼう!ゲーム大会が競馬場内をにぎわし、この春から新設の坂路コースではファン参加の体験ウォークを企画し、コアな競馬ファンを中心に好評を得た。

 “門別坂路デビュー”を果たした20代の男性は、「コース内は木の香りが充満していて、ウッドチップが深く敷き詰められていました。実際に歩けて勾配がよくわかったし、モニタールームの設備やガイドの方の説明も興味深かったです。」と、出来たてのコースを目にして興奮気味。コスモバルクのお披露目時同様、携帯カメラやデジタルカメラを取り出すファンも目立っていた。ツイッターやフェイスブックで紹介するには格好の話題だろう。

 ようやく馬産地も桜前線が通過し、まもなく外の競馬観戦が心地よい季節へと移ろう。「暑い」という言葉が聞こえる西の地方に比べると北海道はまだ「寒い」の声が優勢だが、競馬場内のとねっこ広場ではさっそくジンギスカンを楽しむ姿があり、ポラリスドーム内の席は埋まって、外の肌寒さを遠ざけるように熱気であふれていた。これからの5月のグランシャリオナイターは毎週水・木曜の2日間開催。17日には交流重賞・北海道スプリントカップ(Jpn3)の前哨戦となるエトワール賞(H3)[ベーカバド賞]が組まれている。