2012年のホッカイドウ競馬が開幕
4月25日、今年度のホッカイドウ競馬が門別競馬場で開幕した。青天のもと午後2時の開門から多くのファンで場内はにぎわい、1,113人の来場者を記録した。
第6競走には全国に先駆けての2歳戦「2012開幕記念 スーパーフレッシュチャレンジ競走」(ダ1200m・1着賞金300万円)が組まれ、新種牡馬サイレントディール産駒を含む2010年産の9頭が参戦。パドック解説にはホースコンサルタントの佐藤傳二さんがゲスト出演した。レースはプリサイスエンド産駒のミータロー(静内酒井牧場生産)が先行して抜け出し、栄えある世代一番星に輝いた。同馬は2011年HBAサマーセール取引馬(落札価格315万円)で、馬主は“ドクターコパ”こと小林祥晃氏。直線で見せた爆発力は素晴らしく、距離が延びても良さそうな印象。一昨年4月に行われた同競走の勝ち馬パフォーマンスはその後重賞を制し、JBCスプリント(Jpn1)にも駒を進めており、ミータローも大物に育つ可能性を十分感じさせる。
夕方にかけて競馬場は少し霧がかかったが次第に回復し、外ラチぴったりに迫力あるレースを満喫する若者、パドックに馬券検討に没頭するファンが張りつくという光景が再び広がってきた。4月下旬の日高地方は最高気温15度前後を推移しているだけに、外での観戦にはしばらく厚手の服装が求められる。コースでは相変わらずサラブレッドが火花を散らしており、この日のメインレースに据えた好カード「第36回北斗盃(H2)」のゴール間際は、とりわけ大きな声援が飛んでいた。売上額は目標額を上回る1億5114万3500円に達し、上々の船出となった。
入場口から近いとねっこ広場では「日高うまいもの市」を開催し、日高産の干しししゃもや骨抜き干しカレイ、旬の野菜が多種多彩に並んだ。特設テントではホクトくん&ナナセちゃん・オリジナルエコバック(日高女性軽種馬ネットワーク提供)、世界の馬の切手(トレセン町内会女性部提供)が当たる抽選会や、新千歳名物空弁BEST5の販売が行われ、グルメや観光の切り口からも競馬場を盛り上げていた。
ゴールデンウィーク期間中のホッカイドウ競馬は5月3日、4日に開催があり、両日お昼には東日本大震災・被災地支援イベントとしてG1馬コスモバルクが登場する。また、よしもと芸人お笑いライブやポニー乗馬体験、今春新設した坂路コースの体験ウォーク(3日のみ)なども実施し、待ちに待った北海道の春競馬を盛り上げていく。