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第29期生BTC育成調教技術者養成研修の修了式が行われる

  • 2012年04月17日
  • 騎乗供覧では迫力ある追い比べを披露
    騎乗供覧では迫力ある追い比べを披露
  • 父兄のまで堂々と騎乗
    父兄のまで堂々と騎乗
  • 伊藤理事長から修了証書と記念品の授与
    伊藤理事長から修了証書と記念品の授与
  • 謝辞を読む研修生
    謝辞を読む研修生
  • 記念撮影
    記念撮影

 4月13日、浦河町のBTC軽種馬育成調教センター「軽種馬診療所」2階で、育成調教技術者養成研修第29期生の修了式が行われ、1年前に入講した21名全員が顔を揃えて修了式に参加した。 

 厳しく、長い研修を乗り越えた29期生は集まった父兄との記念写真に収まったあと、BTCのダート800mトラック馬場で騎乗供覧を行った。縦列、並列、そして教官の指示する時計にあわせてキャンターを披露し、来賓や就業先の関係者、11日に入講したばかりの第30期生らに研修の成果を披露した。

 その後に行われた修了式では、伊藤克己BTC軽種馬育成調教センター理事長が、生徒一人一人に修了証書と記念品を手渡し「日本の競走馬は世界と肩を並べるほどに向上しています。その要因のひとつに育成技術の進歩があります。プロの技術者として、日本の競走馬レベルを支える力になってくれることを期待しております」と祝辞。来賓の藤田二日高振興局産業振興部長も「近年、日本馬のレベルアップにより近隣諸外国への輸出も期待されています。日本国内のみならず、世界に誇る競走馬づくりの原動力になってください」と励ました。

 修了生を代表し、千葉県出身でビッグレッドファームへの就職が決まっている浅子祐貴君が「大震災直後だった1年前は複雑な思いが入り混じっていましたが、21人全員で修了式を迎えられたことを誇りに思います」と1年間を振りかえった。

 この研修は、世界に通用する強い馬づくりを担う育成調教技術者を養成するために平成4年に開講。1年間の寮生活を通じて騎乗技術や厩舎作業、馬に関する知識などを学ぶ。

 修了式終了後の父兄懇親会では各種表彰が行われ東京都出身の北原拓馬君、茨城県出身の内野愛美さん、神奈川県出身の大蔵美保子さんが、それぞれ騎乗技術最優秀賞、厩舎作業最優秀賞、学科最優秀賞を受賞し、同期生たちから祝福を受けていた。