日高町から被災馬第1陣が南相馬市へ向けて出発
昨年3月11日の東日本大震災で被災し、福島県南相馬市から日高町に避難していた被災馬たちが受け入れ期限である5月31日を前に移動をはじめている。
4月13日夕方、避難している51頭中法理牧場で繋養されていた2002年のダービー卿チャレンジトロフィー(G3)を制したグラスワールドをはじめとする8頭の被災馬が三輪茂日高町長や日高町職員らが見守るなか、次々と馬運車に乗り込んだ。
昨年8月に入厩してから8か月間共に過ごした法理俊典さんは「病気や怪我もなく、どの馬も素直で全く手がかかりませんでした。寂しくなるけど、元気に福島へ帰せて良かったです。」と安堵の表情を浮かべた。
出発を見送った三輪町長は「震災から1年が経ち、被災地の復興が進む中で日高町としても復興支援のお手伝いができたかなと思います。残りの馬たちも無事にお帰しして、相馬野馬追祭を盛り上げて欲しい。また、この支援に協力してくださった方々にも改めてお礼を申し上げたい」と感謝の言葉を述べた。
被災馬たちは7月に開催される南相馬市の伝統行事「相馬野馬追」に出陣予定。今後は4月20日、26日、5月4日、11日、18日、25日の7回に分けて全馬移動し、再会を待ちわびているオーナーの元へ戻る。