第30期生BTC育成調教技術者養成研修の開講式が行われる
世界に通用する強い馬づくりに寄与するため、優秀な人材を育成しようという「第30期生育成調教技術者養成研修」の開講式が11日午前、同センター内で行われた。
この事業は「競馬の安定的発展のための軽種馬生産基盤の強化と軽種馬の資質向上に向けて、将来軽種馬生産地において技術的中核となるべき者に馬に関する体系的な技術・知識を習得させることを目的として」平成4年からBTC軽種馬育成調教センターで行われているもの。
育成調教技術者としての基礎的な知識・技術の習得はもちろん、若馬の馴致・初期調教を含めより実践的な技術の習得を目標とし、これまでに400人近い人材を馬産地に送り出している。
今回、入講を許可されたのは全国から集まった21名(うち女子4名)。39名の応募者の中から選ばれた。
同センターの杉本修専務理事は「近年、日本の競走馬のレベルアップはめざましいものがありますが、生産地での若馬の育成調教のレベルアップがその一因であると確信しています。厳しい試練が待ち受けていますが、初心を忘れずにひとりの落伍者も出すことなくカリキュラムが終了することを祈ります」と式辞を述べた。
来賓として駆けつけた沓澤敏日高振興局長は「多くの方が道外からの参加者。優駿のふるさと日高にお越しいただきましたことを心から歓迎したい。これからの1年間は厳しい日々が続くと思いますが、ともに協力し、支えあってトレーニングに励んで欲しい」と励まし、岡内猛浦河町教育長は「ここで学んだ知識や技術を全国に普及させるとともに大きな夢の実現のために精一杯頑張って欲しい」とエールを送った。
また日本中央競馬会の山野辺啓生産育成対策室長は「今回はBOKUJOBを通して入講を希望された方が多いと聞いています」と歓迎し、「真のホースマンとは、単に馬の取扱が上手というだけではなく、すべての馬に対して明確な目標を持ち、その時々の状況を判断し、馬の能力を十分に発揮できる者と考えます。そんなホースマンになってください」と祝辞を述べた。