馬産地ニュース

日本軽種馬協会2012年(第34期)生産育成技術者研修開講式が行われる

  • 2012年04月02日
  • 夢と希望を胸に入講の日を迎えた34期生
    夢と希望を胸に入講の日を迎えた34期生
  • 入講許可を宣言する中西信吾日本軽種馬協会静内種馬場長
    入講許可を宣言する中西信吾日本軽種馬協会静内種馬場長
  • 本部を代表して駆けつけた柴田晃一日本軽種馬協会事務局長
    本部を代表して駆けつけた柴田晃一日本軽種馬協会事務局長
  • 研修生宣誓。研修への意気込みを誓った
    研修生宣誓。研修への意気込みを誓った

 3月30日、新ひだか町の日本軽種馬協会静内種馬場研修所において、2012年(第34期)生産育成技術者研修の開講式が行われ、全国から集まった12名の研修生がホースマンとしての門を叩いた。

 第34期生12名は男性10名、女性2名。28名の志望者の中から、筆記試験、面接試験、運動適性検査などを経て選抜された。年齢は高校を卒業したばかりの18歳から、大学院を修了した26歳まで。北海道、東京、神奈川、福岡など全国10都道府県から集まった。

 開講式では研修生一人一人を紹介した後、中西信吾静内種馬場長が入講許可。本部から駆けつけた柴田晃一日本軽種馬協会事務局長が「わが国は平成19年にパートⅠ国となり、名実ともに競馬先進国の仲間入りをしました。この業界を盛り立てていくには強い競走馬を生産育成する人材の養成が不可欠になっています。皆さんはホースマンとしての研鑽に努め、1年後には一人も欠けることなく晴れやかな笑顔で修了式を迎えることを願っています」と河野洋平会長の式辞を代読した。

 来賓の小笠原久美子日高振興局副局長は「今日から目標の実現に向け、お互い支えあって講習やトレーニングに臨んで下さい。また、休みの日には日高の景観、おいしい魚介類、新鮮な野菜、温泉など楽しんでほしい。研修のほか地域との関わりなど、有意義で充実した1年を送ってください」と慣れない土地での研修生活を激励。立場上、講習会や講演会の講師を務めることが多い平賀敦JRA日高育成牧場副場長は「勉強熱心な厩舎、日々研究や勉強する気運のある牧場は成績が良い。皆さんは1年を通してホースマンとしての基礎を学びますが、それにとどまることなく一生研究、勉強して軽種馬生産界を支える人材になってください」とエールを送った。

 最後は研修生を代表して福岡県出身の吉永浩和さんが宣誓。登壇した中西場長を前に「私たち34期生一同はホースマンとしての第一歩を踏み出すため、精一杯研修し、努力します」と誓った。

 生産育成研修は生産界の期待に応えうる生産育成技術者を養成するため、JRAの助成を受け平成2年から実施。今年で22年の歴史を有し、これまでに370名の修了生を生産界へ送り出している。業界での期待は大きく、歴代の研修生たちは生産育成の分野で大いに活躍している。1年に渡る研修では生産育成における幅広い知識や技術を受講。ホースマンとしての基礎的なことだけでなく、寮での共同生活を通じて一社会人としての人格形成も磨いていく。