平成23年度のばんえい十勝が開催終了
北海道帯広市で開催中のばんえい十勝が3月26日、平成23年度の開催を終えた。
全26開催154日間の発売金額合計は10,364,421,300円となり、予算比で96.57%、前年比で98.07%を記録。帯広競馬場の総入場人員は245,782人となり、前年度比99.34%という結果となった。
最終週に組まれた大一番、農林水産大臣賞典・第44回ばんえい記念(BG1)には全国各地から約4,000人のファンが帯広競馬場に集まり、一流ばん馬の激闘に酔いしれた。今年の優勝馬はニシキダイジン(牡11歳)で、同レースは2010年に続いて優勝。同馬はこのレースがラストランで、1番人気に応えて引退の花道を飾った。通算成績は247戦36勝。今後は幕別町で種牡馬としての道を歩む。
リーディング調教師・騎手もまとまり、調教師部門では今年度通算1,600勝を達成した服部義幸調教師が130勝を挙げ、見事第1位に輝いた。服部調教師は、「一緒に働いてくれた厩務員や大河原騎手、長澤騎手、鈴木騎手らが一生懸命頑張ってくれたその結果です。私一人の力ではありません。スタッフ皆に感謝したいです。」と、感謝の意を伝えている。
騎手部門では年間最多勝記録を更新した鈴木恵介騎手が4年連続でリーディングを射止めた。鈴木騎手は、「目標であったばんえい記念を獲って、自身の年間最多勝記録も更新しました。ここで満足せず、来年度はばんえい記念連覇、そして250勝達成、更に上を目指します。」と、意欲的。藤野騎手、藤本騎手、大河原騎手といったベテラン勢を抑え、圧倒的な勝利数でばんえいトップジョッキーの座を守った。
ばんえい十勝は世界で唯一のばんえい競馬として、全国から根強いファンを得ている。ホッカイドウ競馬や十勝の牧場めぐりとセットで、帯広競馬場へ行くファンも多い。毎年夏にはJRA騎手との交流イベントも開かれている。平成24年度の開催は26開催153日で、ナイター開催は平成23年度より24日間増の75日間を予定。開幕日は2012年4月14日、最終日は2013年3月25日となっている。