白毛馬ハクホウリリーが繁殖牝馬として再出発
貴重な白毛馬として昨年、ホッカイドウ競馬で現役生活を送ったハクホウリリー(牝4歳)が、今春から新冠町のタニグチ牧場で繁殖生活を始める。
ハクホウリリーは父ハクホウクン、母フラッシュリリー、母の父マグニテユードという血統。日高町の山本通則さんの生産馬で、ホッカイドウ競馬の齊藤正弘厩舎所属馬として昨年デビューした。競走成績は2戦0勝とふるわなかったが、その真っ白な容姿は特別な美しさとインパクトを兼ね備え、新たなアイドルホースへの歩みを期待されていた。
現役引退後は千葉県で余生を送っていたが、白毛馬を求めていた東京の水野克己オーナーが新たに所有することとなり、繁殖入りが決まった。3月22日に千葉県から北海道新冠町にあるタニグチ牧場分場に到着し、春間近の北海道で元気な姿を見せている。到着時は珍しいほどに白い馬の登場に、隣りの放牧地にいる同牧場の生産馬たちも興味津々の様子で見つめていた。
対面を果たしたタニグチ牧場の谷口貞保社長は、「惚れ惚れするような綺麗な馬です。4代目となる白毛馬の誕生を目指し、この馬の仔でレースに勝てたら最高ですね。競馬場を盛り上げてくれるような仔を送り出せるように、一緒に頑張っていきます。」と、胸を高鳴らせている。しばらくは同牧場分場で過ごし、その後はG1馬テイエムプリキュアら繁殖仲間と共に来年の出産に備える。気になる最初の交配相手は、2008年の東京優駿日本ダービー(Jpn1)、NHKマイルカップ(Jpn1)を制したディープスカイの名が候補馬として挙がっている。