カフェオリンポスが三石橋本牧場に移動
2004年のジャパンダートダービー(G1)の勝ち馬、カフェオリンポスが茨城県の栗山牧場から北海道新ひだか町三石の三石橋本牧場へと移動し、この春からは北海道で種牡馬生活を送る。
カフェオリンポスは父Grand Slam、母コニャックレディ、母の父Olympioという血統。アメリカ産馬の11歳。北海道へは昨年11月に到着し、新しい環境にも慣れ、元気いっぱいの様子でいる。三石橋本牧場の橋本義次さんは、「体調は非常に良いですね。素直な気性で扱いやすく、食欲も旺盛です。さすがダートG1馬とあって、その肉体からは力強さを感じさせます。」と、伝える。
現役時代は37戦7勝。2歳夏の新潟でデビューし、2戦目で勝ち上がると、その暮れに早々と2勝目をマーク。明けて3歳、出世レースのヒヤシンスS(ダ1600m)に駒を進めると、後に重賞戦線で活躍するジンクライシス、メイショウムネノリ、トップオブワールドらを完封し、オープン勝ちを決める。その勝ち時計は同日のフェブラリーS(G1)の勝ちタイム、1分36秒8から0.3秒差しか劣らないもので、オープン特別とはいえ、中身は重賞レベルの勝利と言えよう。7月のジャパンダートダービー(G1)ではロジータの仔アクイレジア、アジュディミツオーらを抑えて快勝し、G1で重賞初制覇。
その後は8歳まで現役を続け、ダートで更に3勝を積み重ねた。G1では5歳時の東京大賞典(G1)でブルーコンコルドの4着、6歳時のフェブラリーS(G1)でサンライズバッカスの4着、マイルCS南部杯(Jpn1)でブルーコンコルドの3着があり、引退前の8歳時にはアルデバランSでウォータクティクスとハナ差2着の接戦を演じている。JRAでの重賞勝ちこそないが、長きにわたってダートの一線級と好勝負し、2億円以上の賞金を稼ぎ出した。
2010年に種牡馬入りし、栗山牧場で2シーズン繋養。新たな可能性を求めて、この度、北海道で再出発となった。「昔に比べると今はダート路線が整備されていますし、ダートのスペシャリストを狙うニーズに合った馬だと思います。サンデーサイレンス系繁殖牝馬との交配も可能ですし、重賞、G1を勝てる産駒を送り出したいです。」と、橋本さんは意気込みを語る。
種付料は産駒誕生後10万円とたいへんリーズナブル。申込は三石橋本牧場(電話0146-34-2326)となっている。