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ローレルゲレイロの初年度産駒が誕生

  • 2012年03月12日
  • 日高町の坂東ファームで生まれたローレルゲレイロ産駒
    日高町の坂東ファームで生まれたローレルゲレイロ産駒
  • 全身バネのような柔らかい馬体は父譲り
    全身バネのような柔らかい馬体は父譲り
  • 祖父、父に続く高松宮記念3代制覇は関係者の夢だ
    祖父、父に続く高松宮記念3代制覇は関係者の夢だ
  • 仲良く寄り添うハルジオン母仔。母はユキノビジンの娘
    仲良く寄り添うハルジオン母仔。母はユキノビジンの娘

 2009年の春秋スプリントG1を完全制覇し、JRA最優秀短距離馬に輝いたローレルゲレイロ(牡8歳)の初年度産駒が3月2日、日高町の坂東ファームで産声を上げた。

 元気いっぱいの当歳っ仔は、母ハルジオン(牝4歳)との間に生まれた鹿毛の牡馬。祖母は1993年のクイーンS(G3)を制して、オークス(G1)、桜花賞(G1)では2着となったユキノビジンという牧場期待の1頭となる。

 「母にとっても初仔になるので少し小さいですが元気一杯です。ローレルゲレイロのように活躍してくれたらうれしいですね」と語るのは生産者の坂東さん。転んでもすぐに立ち上がって走り回るガッツの持ち主で、そのエネルギッシュな姿は取材者の目を楽しませた。

 ローレルゲレイロは父キングヘイロー、母ビッグテンビー、母の父テンビーという血統。2006年6月の新馬戦でデビュー勝ち。その後、2006年の函館2歳S(G3)、デイリー杯2歳S(G2)、朝日杯フューチュリティS(G1)、2007年のアーリントンC(Jpn3)、NHKマイルC(Jpn1)と、いずれも2着と勝ち切れないレースが続いたが、2008年の東京新聞杯(G3)で重賞初制覇を飾った。続く阪急杯(G3)で重賞連勝。2009年には高松宮記念(G1)でG1ホースの仲間入りをすると、スプリンターズS(G1)も制し、春秋スプリント王の座についた。競走成績は31戦5勝、総獲得賞金は4億8248万円。

 昨年から父キングヘイローと同じ新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬入り。ルーキーイヤーは41頭の交配を済ませた。

 初年度産駒のデビューは2014年。二世達には祖父キングヘイロー、父ローレルゲレイロに続く高松宮記念3代制覇の夢がかけられている。