馬産地ニュース

ビッグレッドファーム2012年種牡馬展示会が行われる

  • 2012年02月21日
  • 日高の至宝ステイゴールドが展示会の大トリを務めた
    日高の至宝ステイゴールドが展示会の大トリを務めた
  • ビッグレッドグループ代表の岡田繁幸氏が期待をかけるコンデュイット
    ビッグレッドグループ代表の岡田繁幸氏が期待をかけるコンデュイット
  • 種牡馬としてもオールラウンダーな活躍を見せるアグネスデジタル
    種牡馬としてもオールラウンダーな活躍を見せるアグネスデジタル
  • 抜群の勝ち上がり数を誇るロージズインメイ
    抜群の勝ち上がり数を誇るロージズインメイ
  • スピーチする岡田繁幸ビッグレッドグループ代表
    スピーチする岡田繁幸ビッグレッドグループ代表
  • 飛び入りで挨拶した吉田照哉社台ファーム代表
    飛び入りで挨拶した吉田照哉社台ファーム代表
  • 寒風の中行われたビッグレッドファームの種牡馬展示会
    寒風の中行われたビッグレッドファームの種牡馬展示会

 新冠町のビッグレッドファームで2月21日、繋養種牡馬をお披露目する「2012年種牡馬展示会」が行われた。北風が強く体感温度の低い中での展示となったが、集まった生産関係者は9頭のビッグレッドスタリオンたちを真剣な表情で見つめた。

 まず最初に展示されたのは、サンデーサイレンス系2歳チャンピオンのメジロベイリー。続いて地方競馬重賞や中央交流重賞で好成績を収めるスパイキュール、初年度産駒から地方競馬重賞勝ち馬を出したブライアンズタイム系後継種牡馬のタイムパラドックス、昨年、モンストール、アドマイヤコスモスと2頭の重賞勝ち馬を送り出したアドマイヤマックス、初年度産駒から8年連続で産駒が重賞勝ちを果たすマイネルラヴ、抜群の勝ち上がり数を誇るロージズインメイ、自身の現役時代同様に芝ダートで重賞勝ち馬を送り出す万能種牡馬アグネスデジタルが磨き上げられた馬体を披露した。

 供用3シーズン目を迎えたコンデュイットが登場すると、ビッグレッドグループ代表の岡田繁幸氏がマイクを握ってスピーチ。「現在、日本の競馬は大型化が進んでいますが、オルフェーヴル、ステイゴールド、ディープインパクトは400キロ台と小柄だったが瞬発力に優れていました。ブリーダーズカップをレコードで勝ったコンデュイットも小柄ですが、ステイゴールドやディープインパクトと同じような瞬発力があると感じて導入しました。サンデーサイレンス系の繁殖をお持ちの方はぜひ配合していただきたい」と訴えた。

 さらに現在のディープインパクトの活躍にも触れ、「ディープインパクトは世界最高の種牡馬。今年の種付料は1000万円だが、来年は2000万円になると思います。2000万円になっても世界のホースマンは種付けにくるでしょう。それくらい凄い種牡馬です。そこで皆様に提案ですが、仲間内3~4人でディープインパクトを種付けして、生まれた産駒をセールで売りなりすれば、皆様の牧場経営に役立つのでは」と岡田節も飛び出した。

 展示会のラストはビッグレッドファームに2シーズンぶりに復帰したステイゴールド。種付料は昨年から倍増の600万円となったがすでに満口となっている。ここでは岡田氏に促されて社台ファーム代表の吉田照哉氏が「ステイゴールドは本当に凄い馬。18歳ですが馬が若いのでまだ大丈夫。皆様と一緒に良い馬をつくっていきたいです」と飛び入りで挨拶。

 岡田氏は「現役時代が長かったため産駒数も少なく、繁殖牝馬に恵まれたとはいえない中で、自らの実力でのし上がってきた種牡馬。芝の長距離ならディープインパクトに負けないです。満口ですがシーズンの後半に余裕があれば申し込みを受けられると思いますので、事務所にお電話ください」と日本を代表する種牡馬に上り詰めたパートナーを讃えた。