日本軽種馬協会静内・胆振種馬場合同種牡馬展示会が行われる
2月20日、新ひだか町の日本軽種馬協会静内種馬場において、静内・胆振種馬場合同種牡馬展示会が行われた。晴天にも恵まれ、生産者や馬主といった競馬関係者約400人が、豪華な種牡馬陣に熱い眼差しを送った。
展示会では中西信吾静内種馬場長が「今日は天気に恵まれましたので、じっくり種牡馬を見ていただきたいと思います」と挨拶。本部から駆けつけた西村啓二日本軽種馬協会副会長常務理事は「今年はストラヴィンスキーがニュージーランドにシャトルに出ている関係から静内種馬場のラインナップは9頭となっております。エンパイアメーカーはアメリカに残してきた産駒の活躍は皆様ご存知のことと思いますが、とくにロイヤルデルタはBCレディーズクラシック(G1)に優勝しまして、そのあとキーンランドのノベンバーセールで850万ドルというとてつもない値段がつきました。ほかにも去年産駒が堅実な走りを見せたケイムホーム、今年1歳になってせりに出てくるヨハネスブルグ、それからバゴ、高齢にはなったがオペラハウスも元気です。胆振種馬場の3頭も展示いたします。まだ、種付けに余裕のある種牡馬もおりますのでよろしくお願いいたします」と配合を呼びかけた。
種牡馬の展示は遊佐繁基静内種馬場種馬課長の説明で進行。最初に胆振種馬場のサニングデール、デビッドジュニア、シルバーチャームの3頭が登場し、引き続きボストンハーバー、ケイムホーム、ヨハネスブルグ、チーフベアハート、オペラハウス、カリズマティックといった静内種馬場の繋養種牡馬がお披露目された。
本年本邦初年度産駒がデビューするアルデバランⅡが披露されると遊佐課長は「昨年の1歳市場でも高い評価を得ました。育成場によると前向きな気性で脚元の丈夫な産駒が多いと聞いていますので期待できそうです」。初年度産駒からクラシックホースを出したバゴの展示では「昨年は自身最多となる153頭の繁殖を集めました」と人気の高さを強調した。
最後は素晴らしい競走成績、血統、種牡馬成績、雄大な馬格を誇る人気種牡馬のエンパイアメーカーを展示。他の種牡馬より長い展示時間が取られ、ゆっくりと周回を重ねた。