社台スタリオンパレード2012が行われる
日本の生産界をリードする社台スタリオンステーションの種牡馬展示会「社台スタリオンパレード2012」が14日、安平町の同SSで開催された。北海道の2月としては暖かな日差しに恵まれ、道内外の軽種馬生産者や馬主、調教師、各メディア関係者など約900人が来場。新種牡馬6頭を含む、総勢27頭のトップホースたちの競演に会場は熱気に包まれた。
トップバッターを務めたのは2010年の英国ダービー馬にして、同年の凱旋門賞(G1)を制したワークフォース。日本の環境にもすっかり慣れた様子で、威風堂々とした周回を見せた。会場では社台SS事務局の徳武英介氏がマイクを握り、「イギリスダービー(G1)、凱旋門賞(G1)を同一年で制した馬はたった6頭。まったく違うレースを同じ年に制覇するというのは、圧倒的な能力があるからこそできる離れ業です」と本馬の魅力をアピール。また、マイケル・スタウト調教師から同SSに送られた応援メッセージの中に、『均整のとれたキレイな脚元と素晴らしい気性の持ち主であり、調教をするのが楽しみで仕方がなかった』と記されていたエピソードを紹介した。
続いて登場したのは昨年、日本馬として初めてドバイワールドカップ(G1)を制したヴィクトワールピサ。会場には市川義美オーナーと角居勝彦調教師が応援に駆けつけ、「立派な馬ですのでよろしくお願いいたします」(市川氏)、「世界に通用するスピードとパワーを持った馬。世界に挑戦するような子どもを作ってくれたら嬉しいです」(角居師)とそれぞれ挨拶した。
カジノドライヴ、ダノンシャンティ、キャプテントゥーレ、ドリームジャーニーと新種牡馬の展示が続いた後は、今年のフレッシュマンサイアー、メイショウサムソンにバトンタッチ。さらには今年、種牡馬2年目を迎えるハービンジャー、キンシャサノキセキ、ヴァーミリアンと続いた。
パレードの締めくくりは、すでに種付け申し込みが満口になっている6頭。シンボリクリスエス、クロフネ、ダイワメジャー、ディープインパクト、マンハッタンカフェと日本のサイアーズランキング上位を支える人気種牡馬が披露された。大トリは昨年に続いて2年連続でキングカメハメハが務めた。