馬産地ニュース

南相馬市から被災馬第5陣が日高町に到着

  • 2012年02月01日
  • 第5陣で避難してきた被災馬
    第5陣で避難してきた被災馬
  • 放射線量の検査を受ける馬運車
    放射線量の検査を受ける馬運車
  • 日高町家畜自衛防疫組合で避難生活を送る被災馬たち
    日高町家畜自衛防疫組合で避難生活を送る被災馬たち

 東日本大震災の影響で被災した福島県南相馬市から、被災馬の第5陣が2月1日午前8時半過ぎ、受け入れ先となる日高町の日高町家畜自衛防疫組合(旧五輪共同育成センター)に到着した。

 第5陣で移動してきた馬は8頭。当初、1月31日到着予定だったが、30日のフェリーが欠航したため、1日遅れでの到着となった。

 南相馬市の南相馬市馬事公苑からの第5陣は、2台の馬運車に分乗して北海道に上陸。第4陣のときと同様、日高町の公用車が先導して、慣れない北海道の雪道を案内した。

 日高町家畜自衛防疫組合に到着した馬運車は、日高町職員により放射線量を測定。被災馬達も馬運車から降ろされると同様のチェックを受けた。

 日高町と南相馬市は全国市町村ホースサミット連絡協議会に加盟し、馬を通して交流があったことから、日高町が被災馬の受け入れを表明。昨年8月から順次、被災馬を受け入れてきた。

 受け入れの費用は日高町が負担。ダーレー・ジャパン(株)や軽種馬関係者、一般の方からの寄付金が資源となった。一般の方からの寄付は平成23年4月7日から12月29日までで814,000円に上る。

 避難してきた馬は合計で52頭。日高町の法理牧場メップスタッドには9頭、日高町家畜自衛防疫組合には43頭が移動し、避難生活を送っている。

 受け入れ期間は3月31日までの予定。町関係者は「今回で被災馬の移動は完了しました。最後までしっかり管理していきます」と話していた。