馬産地ニュース

日高女性軽種馬ネットワークが平成23年度女性・高齢者チャレンジ活動表彰奨励賞を受賞

  • 2012年01月30日
  • 平成23年度女性・高齢者チャレンジ活動表彰
    平成23年度女性・高齢者チャレンジ活動表彰
  • 新冠町で行われた日高女性軽種馬ネットワークの総会
    新冠町で行われた日高女性軽種馬ネットワークの総会
  • 総会で挨拶する高村洋子会長
    総会で挨拶する高村洋子会長
  • 日高女性軽種馬ネットワークの行った募金をもとに誕生したナナセちゃん(写真右)
    日高女性軽種馬ネットワークの行った募金をもとに誕生したナナセちゃん(写真右)

 日高女性軽種馬ネットワーク(通称馬女ネット、高村洋子会長)が、平成23年度女性・高齢者チャレンジ活動表彰の奨励賞を受賞し、その表彰交付式が1月26日、新冠町の新冠レ・コード館研修室で行われた。

 この表彰は農業経営の改善や企業化・農村生活の充実・地域の振興などに向けて積極的に活動している女性農業者グループなどを表彰し、その活動を広く紹介することにより、地域のおける活動の促進と農業・農村の発展に資するものとして、毎年北海道が実施している。

 同ネットワークは日高管内の軽種馬経営者の妻や従業員など40名で構成。軽種馬生産に関わる女性自らが経営や社会参画に取り組むとともに、その活動を通して軽種馬振興に寄与することを目的に平成21年5月に設立された。

 平成23年は講師を招いての軽種馬経営研修会や軽種馬生産技術研修会、農村活動キャリアアップセミナー、軽種馬女性フォーラムなどの勉強会を年6回開催。そのほか、浦河町、日高町の小学校での馬文化出前講座、門別競馬場での地域活動、ホッカイドウ競馬の新マスコット「ナナセちゃん」製作の募金活動など行ってきた。

 北海道では、発足して2年と実績は浅いにもかかわらず、その活動が女性農業者や周囲からも高い評価を受けていること、関係機関の協力を得て研修会を開催するとともに、子供たちをはじめ地域に軽種馬産業の魅力をPRし、地域の活性化にも貢献していることなどを評価。今後は日高軽種馬産業の活性化に向けて活動の発展・充実を期待するとともに、活動を積み重ね評価する中で、再度表彰にチャレンジしてほしいとしている。

 表彰式では北海道知事の代理として小笠原久美子日高振興局副局長が高村洋子会長に賞状を授与。小笠原副局長は「皆さんは日頃の農作業が忙しい中、家族の理解を得ながら経営や社会参画に取り組んできたことが受賞に結びついたのだと思います。地域に与えた影響力が審査員の評価を得たと思います。女のひとのパワーがあってこそ、日高を変え、支える力となった。これからも日高に活力を与えるとともに、馬産地日高の魅力を全国、全道に発信することを期待しています」と讃えた。

 高村会長はこの日行なわれた総会の中で「ホッカイドウ競馬のナナセちゃん誕生は馬女ネットの存在があったからこそと思います。着ぐるみを製作するに当たり募金活動を行ったところ多くの方の協力を頂き目標を超える額が集まりました。これからも活動を続けていけば馬女ネットは周囲から理解されると思います」と挨拶。更なる飛躍を誓った。