ジェイエス「冬季繁殖馬セール」が開催
出産・種付シーズンを間近に控えた1月25日、(株)ジェイエスが主催する「冬季繁殖馬セール」が新ひだか町の北海道市場で開催された。
上場頭数45頭(受胎馬26頭、空胎・未供用馬19頭)のうち33頭(受胎馬17頭、空胎・未供用馬16頭)を売却。売却総額は85,344,000円、売却率は73.33%(受胎馬65.38%、空胎・未供用馬84.21%)、平均価格は2,586,182円(受胎馬3,418,676円、空胎・未供用馬1,701,656円)だった。昨年の同セールと比べ、売却率はわずかに減少したものの売却総額、平均価格は大幅に上回る好結果を残した。
最高価格で取引されたのは、97年のエリザベス女王杯(G1)勝ち馬エリモシックを母に持ち、アルデバランⅡを受胎しているファストパス(8歳、父タイキシャトル、販売者エクセルマネジメント)の10,605,000円で、「テイエム」の冠名で知られる竹園正継氏によって競り落とされた。
次いで01年のステイヤーズS(G2)を制するなど長距離重賞で活躍したエリモブライアンの半妹、フィフスアベニュー(8歳、父マンハッタンカフェ、母エリモパッション、ブライアンズタイム受胎、販売者エクセルマネジメント)が8,925,000円で、竹園正継氏に落札された。
空胎・未供用馬の高額馬は、祖母に96年秋華賞馬ファビラスラフィンがいるイッツスパーブ(4歳、父ファルブラヴ、母シュペリユール、販売者社台コーポレーション)の7,035,000円で小川眞査雄氏が購買した。
セールを終えて、(株)ジェイエスの藤原悟郎社長は「今回新規の馬主さんからの問い合わせも多く、回数を重ねる毎に牝馬を所有する馬主さんや生産牧場の方に流通ルートとしての認知度が上がって来ていると感じます。売却総額、売却率も目標に近い数字を出せましたし、点数を付けるなら90点」と総括。今後は「牝馬を流通させることによって、これから産まれて来る牝馬の価値も上がるということですから、上場頭数を増やし、馬の質を高めてこの市場を活性化させたい」と意欲を語った。
●詳細なせり成績につきましては、(株)ジェイエスのホームページにてご確認ください。
⇒http://www.jscompany.jp/