ビービーガルダンが坂東牧場で種牡馬入り
2009年の阪急杯(G3)、キーンランドC(G3)を制したビービーガルダン(牡7歳)が12月24日午後、生まれ故郷である平取町の坂東牧場に凱旋した。来シーズンから種牡馬として新たなスタートを切る。
ビービーガルダンは父チーフベアハート、母オールザチャット、母の父ウェストミンスターという血統。同期にはウオッカ、ダイワスカーレット、アサクサキングス、スクリーンヒーローなどがいる。
競走成績は32戦7勝。上記2つの重賞を制覇したほか、2010年高松宮記念(G1)2着、2009年スプリンターズS(G1)2着、2008年スプリンターズS(G1)3着と芝スプリント重賞戦線で活躍した。悲願のG1制覇を目指し4度目の挑戦となった今年のスプリンターズS(G1)では、レース直前に放馬し競走除外。その後、12月17日の阪神C(G2)に出走を予定していたが、追い切り後に右第1指節種子骨々折が判明したため現役引退が決定した。
12月23日付で競走馬登録を抹消したビービーガルダンは、その日の夕方に管理された領家政蔵厩舎を出発。到着には坂東正積社長や牧場スタッフ、装蹄師、獣医師などが出迎えた。到着するとすぐに蹄鉄が外され削蹄。骨折箇所のバンテージも外され獣医の診断を受けた。
坂東社長は「悪天候の中での長距離輸送だったので心配したが、無事着いて安心しました。骨折箇所もそれほどでもなく、種付けには支障がないようですね」とホッとした様子。到着を見守ったBB・レーシングの坂東勝彦代表は「鼻差で負けた2つのG1と、放馬で競走除外になった今年のスプリンターズS(G1)が印象に残ってます。1つでもG1を勝ってたら、この馬の運命も変わっていたでしょうね。うちで種牡馬になりますが、詳細はこれから決めたいと思います。功労馬なので大事にします」と愛馬を労っていた。