ニューイングランドが青森へ移動
12月22日、新冠町の優駿スタリオンステーションに繋養されていたニューイングランド(牡14歳)が、青森県のワールドファームへ移動した。来シーズンからは新天地で種牡馬生活を続ける。
ニューイングランドは父サンデーサイレンス、母クラウンフォレスト、母の父チーフズクラウンという血統。おじには名種牡馬ウッドマン、おいには2010年の共同通信杯(G3)を制したハンソデバンドがいる。
競走成績は7戦4勝。アグネスフライト、エアシャカール、アグネスデジタルらと同世代になる。
2002年に優駿スタリオンステーションで種牡馬入り。重賞未勝利ながら、優秀な牝系、好馬体、仔出しの良さ、サンデーサイレンスの後継、リーズナブルな種付料が人気を呼び、ピークの2005年シーズンには158頭の種付頭数を記録した。代表産駒にはレオマイスター(ラジオNIKKEI賞(Jpn3))、トーワヒヨシマル(阪神スプリングジャンプ(JG3))、テイエムハリアー(京都ジャンプS(JG3))などがいる。
新天地への旅立ちにはスタリオンスタッフが見送り。「長い間、頑張ってくれました。向う(青森県)へ行っても元気に長生きしてほしい」と、10シーズンに渡り苦楽を共にした愛馬を労った。
バトンを受け継いだワールドファームの村上春樹さんは「これだけ実績のある種牡馬を譲り受けることができ、関係者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。自分の繁殖牝馬に2~3頭付ける予定でいます。大事に管理していきます」と話していた。