ルーブルアクトが死亡
1993年の鳴尾記念(G2)などを制したルーブルアクト(牡23歳)が17日、けい養先の北海道新ひだか町のアロースタッドで放牧中の事故により死亡した。
同馬は父ラシアンルーブル、母ヒダカアクト(母の父ファバージ)という血統。浦河町のヒダカファームの生産で現役時代は通算39戦6勝。重賞勝ちは前述の鳴尾記念(G2)のみだが、91年に白百合Sに優勝したほか、94年の京都記念(G2)はビワハヤヒデの2着。91年の小倉記念(G3)では古馬を相手にコンマ4秒差の4着となるなど、逃げ、先行脚質を武器に中、長距離路線で活躍した。
95年のオーストラリアトロフィー9着の後、地方・水沢に移籍。1戦し現役生活を引退。96年からはアロースタッドで種牡馬となり、08年までわずかながら種付けを行ってきた。実質12年間の種牡馬生活で9頭の産駒を残し、うち6頭が出走し4頭が優勝。5世代目産駒のカムパネルラは2歳12月に中京競馬場で行われたJRA未勝利戦に優勝し、中央競馬の勝馬として、その足跡を残している。
(株)ジェイエスでは「ここ数年は種付けに恵まれませんでしたが、オーナーの愛情に包まれた馬でした。現在、アロースタッドにけい養されている種牡馬の中ではもっとも古くからいる馬で、ある意味では功労馬でした。安らかに眠って欲しい」と突然の別れを惜しんだ。