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メイショウベルーガが繁殖入り

  • 2011年11月11日
  • 繁殖入りしたメイショウベルーガ
    繁殖入りしたメイショウベルーガ

 天皇賞(秋)(G1)のレース中に右前繋靱帯不全断裂を発症し、4コーナーで競走を中止したメイショウベルーガ(牝6歳、栗東・池添厩舎)は11月4日(金)付けで競走馬登録を抹消。同日に北海道日高町の三嶋牧場へ向けて出発し、翌5日に無事到着した。

 同馬は父フレンチデピュティ、母パパゴ(母の父サドラーズウェルズ)という血統。浦河町の三嶋牧場の生産で、3歳1月に京都競馬場でデビューした。2戦目のダート1200m未勝利戦を勝ち上がったが、デビュー5戦目に16番人気で出走したフローラS(Jpn2)で4着に追い込んだのをきっかけに芝の中、長距離路線を歩むようになった。キャリアを重ねながら末脚に磨きをかけて重賞初勝利は5歳1月の日経新春杯(G2)。牡馬を相手に3馬身差で圧勝し、同年秋の京都大賞典(G2)も優勝。阪神大賞典(G2)3着。昨年のエリザベス女王杯(G1)は日本馬最先着の2着と健闘した。通算成績は35戦7勝。 獲得賞金は330,846,000円 (付加賞含む)になった。

 同牧場の日高大吾繁殖主任は「レース直後は心配しましたが、無事に到着して胸をなでおろしています。まだしばらく放牧はできそうもありませんが、馬はとても落ち着いており、順調に回復しているようです。多くのファンの方からご心配をいただき、ありがたいと思っています」と現状を報告してくれた。同牧場の高橋勇貴さんも「古都ステークスのレースがとても印象に残っています。無事に帰ってくれてうれしい」と思い出を語ってくれた。

 来年の配合相手は未定ということだが、「この馬に相応しい配合相手が選ばれると思います」と夢を広げている。やり残した夢は産駒に託したい。