「日高軽種馬農業協同組合創立50周年を祝う会」が行われる
11月9日、新ひだか町の静内ウエリントンホテルにおいて、HBA日高軽種馬農業協同組合(本所・浦河町、荒木正博代表理事組合長)の「創立50周年を祝う会」が行われた。
式典では開会のことばのあと、物故者を追悼するため黙祷。組合運営に尽力した先人たちの冥福を祈った。
壇上では主催者を代表し荒木組合長が挨拶。「創立50周年という大きな節目の年を迎えることができました。これまで日高の軽種馬産業発展と当組合の業務遂行にご尽力、ご協力いただきました組合員並びに関係各位に感謝申し上げます。50年の歴史を基盤に、今後も強い馬づくりと軽種馬生産の発展のため、組合運営に鋭意努力してまいります」と更なる飛躍を誓った。
続いて歴代の組合長の功績を讃え功労者表彰。親族や関係者に荒木組合長が記念品と感謝状を贈った。
祝福に駆けつけた北村健日高振興局局長は「軽種馬生産が地域の基幹産業になったことは歴代の組合長や組合員、役職員の努力の賜物。ホッカイドウ競馬へも多大な支援をしていただき感謝しています。これからも軽種馬生産振興のため一層のご尽力をお願い申し上げます」と式辞。ほか、土川健之JRA日本中央競馬会理事長、河野洋平JBBA日本軽種馬協会会長理事、飛田稔章北海道農業協同組合中央会会長からも祝いのメッセージが贈られた。
小竹國昭日高町村会会長の祝杯で祝宴がスタート。50周年を振り返るスライドや地元の音楽サークル芙蓉会による琴演奏が花を添えた。
式典には橋本聖子参議院議員、藤沢澄雄・金岩武吉両道議会議員、日高管内の各町長、HBA理事、軽種馬生産振興会役員、HBA元職員など約150名が出席。旧知の仲間との再会を喜ぶ姿や昔話に盛り上がる姿が見られ、思い思いに50周年の節目を振り返っていた。
HBA日高軽種馬農業協同組合は昭和36年2月に設立認可された軽種馬生産に関する専門農協。平成23年度時点で日高管内の軽種馬生産・育成牧場約900人が組合員として加入している。かつてはテスコボーイ、トウショウボーイ、エルシドなど数々の名種牡馬を擁した種牡馬事業が組合の運営を支えてきたが、昨年度で撤退。現在は北海道市場事業、診療事業が事業の柱となっている。