コスモバルクがビッグレッドファームに帰厩
11月8日、アイルランドでの現役復帰を目指していたコスモバルク(牡10歳)が帰国し、新冠町のビッグレッドファームに帰厩した。
コスモバルクは父ザグレブ、母イセノトウショウ、母の父トウショウボーイという血統。同期にはキングカメハメハ、ダイワメジャー、ハーツクライ、カンパニー、デルタブルース、ハットトリックなどがいる。
2003年8月に道営ホッカイドウ競馬が導入した認定厩舎制度の最初の適用馬としてでデビュー。その後も同競馬所属のまま中央競馬の重賞レースに出走し、2003年のラジオたんぱ杯2歳S(G3)、2004年の弥生賞(G2)、セントライト記念(G2)を制したほか、2004年の皐月賞(G1)2着、ジャパンC(G1)2着と活躍した。また、地方競馬所属馬として初めて海外のG1レース、2006年のシンガポール国際C(G1)を制覇する偉業を達成。北海道から日本、世界を股にかけ、通算48戦10勝の成績を残した。
2010年に現役引退を表明したが、今年春にアイルランドでの現役復帰を表明。6月にアイルランドへ渡り、レースに向け調整されていたところ、右前脚に故障を発症し復帰を断念。引退して帰国の途についた。
神奈川県横浜の動物検疫所からビッグレッドファームに帰ってきたコスモバルクは、長旅の疲れも見せず元気いっぱい。住み慣れた馬房へ入ると早速ゴロンと横になりリラックスした。
到着を出迎えたスタッフの松尾邦弘さんは「まずはお疲れ様といいたいです。せっかく外国まで行ったんですから1回はレースに出て欲しかったですが、無事に帰ってこれたので良かったですね。元気そうなので安心しました」。4か月ぶりの再会に目を細めていた。今後は功労馬として余生を送るという。