平成23年度軽種馬後継者研修開講式が行われる
11月7日、新ひだか町のJBBA日本軽種馬協会静内種馬場において、平成23年度(2011年)軽種馬後継者研修の開講式が行われた。
この研修は軽種馬生産・育成牧場の後継者や家族、軽種馬生産・育成牧場が雇用するスタッドマネージャー及び準じる従業員を対象に、軽種馬生産の業務に必要とされる馬飼養の基礎知識の習得、馬の取扱い及び乗馬の基礎研修を行うもの。今年は胆振、日高や遠くは鹿児島の牧場から、17歳から41歳の13名(男性10名、女性3名)が入講した。
開講式には13名の研修生のほか、中西信吾場長、山口直人研修課長らが出席。中西場長は「わが国は平成19年からパートⅠ国として競馬先進国の仲間入りをしました。世界に通用する強い競走馬を送り出すためには優れた技術者の養成が不可欠です。この研修はJRAから助成を得て、平成2年に開講しております。今年度までで21年の歴史を有し、これまでに166名の研修生を軽種馬生産界に送り出してきました。研修内容は多種にわたっています。馬の飼養管理、繁殖の管理、騎乗技術など幅広い知識を、最先端の講師にお願いして、わかりやすく研修できるようになってます。研修中は健康に留意し、ホースマンとしての研鑽に務め、生産界に新しい活力をもたらす原動力になってください」と河野洋平JBBA日本軽種馬協会会長のメッセージを代読した。
研修は11月7日から18日までの10日間(土日除く)。現在、静内種馬場で研修中の生産育成技術者研修33期生とともに研修を受ける。
研修カリキュラムは下記の通り。
11月7日:「草地・土壌について」講師:日高農業改良普及センター(田渕修氏)
11月8日:「日本の馬産を考える」講師:コスモヴューファーム(岡田繁幸氏)
11月9日:「馬の見分け方について」講師:JRA日高育成牧場(石丸睦樹氏)、乗馬
11月10日:「牧場での仕事と腰痛について」札幌西第一病院(皆川裕樹氏)、乗馬
11月11日:「繁殖牝馬・当歳馬の管理について」講師:JRA日高育成牧場(南保泰雄氏)、乗馬
11月14日:「JRA調教師との談話会」講師:日本調教師会関東本部(奥平雅士氏)、乗馬
11月15日:「馬の初期馴致について」講師:JRA日高育成牧場(石丸睦樹氏)、乗馬
11月16日:「蹄の管理について」講師:JBBA静内種馬場(田中弘祐調査役)、ロンジング・ドライビング
11月17日:「馬の栄養・飼養について」講師:JRA日高育成牧場(村瀬晴崇氏)、乗馬
11月18日:「馬の疾病について」講師:軽種馬生産技術総合研修センター(仙波裕之次長)、乗馬