馬産地ニュース

浦河でホッカイドウ競馬応援ビヤパーティー開催

  • 2011年10月20日
  • レース予想をする古谷剛彦さん
    レース予想をする古谷剛彦さん
  • ホクト君も登場し、記念撮影会実施(浦河4Hクラブ運営)
    ホクト君も登場し、記念撮影会実施(浦河4Hクラブ運営)
  • 至近距離にあるAiba浦河には長蛇の列
    至近距離にあるAiba浦河には長蛇の列
  • 1,000円分の馬券か食事券でプレゼント抽選券が得られる
    1,000円分の馬券か食事券でプレゼント抽選券が得られる
  • プレゼント抽選会の当選番号を引く浦河軽種馬生産振興会の谷川会長
    プレゼント抽選会の当選番号を引く浦河軽種馬生産振興会の谷川会長

 10月18日、浦河町にある浦河ウエリントンホテルでは「ホッカイドウ競馬応援ビヤパーティー」が行われた。

 今回が今年4回目となるこのイベント。開場から続々と来場者が訪れ、午後7時には空席を探すのが困難なほど、大賑わいの雰囲気に包まれた。300円というお手頃価格で販売された生ビールは、例によって飛ぶように売れ、居酒屋気分で競馬を楽しむグループも多々見受けられた。

 門別第9レースからは門別競馬場でパドック解説、レース回顧などを務めている古谷剛彦さん(楽天競馬スペシャルアドバイザー)が登場し、恒例の予想コーナーがスタート。“稍重発表ながら時計のかかる馬場”といった細かな解説を伝え、来場者に予想のヒントを届けた。準メインに組まれた「応援ビヤパーティーAiba浦河特別」では上位に推奨した3頭が1~3着を占め、メインレースに向けての資金づくりに追い風を吹かせていた。

 この日、会場に訪れたのは約350人で、会社帰りと思しきスーツ姿の男性が目立った。一方、参加している牧場関係者を見るとカジュアルな格好の方が多く、競馬場とは一風異なる独特の光景だ。当初、会場には結婚式でよく使われる円卓のテーブルが主だったが、最近では長テーブルが増えて、2、3人での少数参加でも溶け込みやすい。テーブルにはマークカードやペグシル、ひだか応援隊の予想のコピーが配布され、“来賓エリア”を思わせるほど、参加者への心遣いが行き届いている。

 浦河町内からグループで参加した40代女性は、「友人の誘いで初めて来ました。馬券はうまくいきませんでしたが、牧場の知り合いに聞きながら、予想するのが楽しかったです。食事メニューも豊富だし、仕事帰りに気軽に行ける雰囲気が良いですね。社交の場にもなると思うので、これからも続けて欲しいです。」と、ハズレ馬券を手元にしながらも、笑顔で話していた。会場内にはデザートも販売しており、綺麗なテーブルクロスや結婚式と似た会場形式は、女性と競馬をつなぐ環境として非常に的を射ているように感じる。

 最終レース終了後はプレゼント抽選会が始まり、64本の当たりに願いを込め、会場内は今一度ヒートアップした。残念ながら当たり馬券にありつけなかった人にとって、1,000円分の食事券・馬券で得た抽選券の数々は、笑顔を取り戻すラストチャンスだ。1等はフルハイビジョン液晶テレビで、下位賞品にも速暖遠赤外線電気ヒーター、新米「ななつぼし」、「おぼろづき」、缶ビールセット、ヨーグルッペセットや浦河町浜町大通の飲食店11店で利用可能の焼酎ボトル1本プレゼントなど、ツボをとらえたラインナップが占めた。浦河町軽種馬生産振興会の谷川会長が当選番号を引き、司会者からコールされると、会場からはあまたの落胆とガッツポーズが入り混じり、このパーティーならではの盛り上がりと盛り下がりのうねりが繰り返された。

 次回のホッカイドウ競馬応援ビヤパーティーは第54回道営記念(H1)[ゼンノロブロイ賞]が組まれる11月17日で、この回が今年最後となる。秋も深まり、寒さが厳しい季節になってきたが、パーティーの熱気とアルコールでほてった体なら、会場では汗ばむぐらいのはず。ホッカイドウ競馬のクライマックス、道営記念デーは是非浦河ウエリントンホテルで多くの方に快心のポーズを決めていただきたい。