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イーグルカフェがビッグレッドファームを退厩

  • 2011年10月05日
  • ビッグレッドファームを後にするイーグルカフェ
    ビッグレッドファームを後にするイーグルカフェ
  • 検疫厩舎入り口で消毒するイーグルカフェを積んだ馬運車
    検疫厩舎入り口で消毒するイーグルカフェを積んだ馬運車
  • 関係者は異国での活躍を祈っていた
    関係者は異国での活躍を祈っていた

 10月4日、新冠町のビッグレッドファームに繋養されていたイーグルカフェ(牡14歳)が、新ひだか町のJBBA日本軽種馬協会静内種馬場の輸出検疫厩舎へ移動した。今後は韓国で種牡馬として輸出される。

 イーグルカフェは父ガルチ、母ネットダンサー、母の父ヌレイエフという1997年生まれの米国産馬。母系はダンスインザダークらと同じ名門ファミリーとなる。

 競走成績は46戦5勝。旧4歳時に2000年の共同通信杯4歳S(G3)で重賞初制覇を果たすと、同年のNHKマイルC(G1)で初のG1タイトルを手にした。古馬になると2002年の七夕賞(G3)に優勝。同年秋にはL.デットーリ騎手を背にジャパンCダート(G1)を制覇した。

 現役引退後の2005年に門別町(現日高町)のブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬入り。ビッグレッドファームには2008年シーズンから供用されていた。種牡馬成績は2008年NAR2歳新種牡馬リーディング第2位。産駒は主にダートで成績を残していることから、ダート種牡馬の人気が高い韓国からトレードの申し出があった。

 イーグルカフェの旅立ちには同ファームスタッフのほかファンも見送り。ファンはハングル語で書かれたお守りを担当者に渡し、異国の地での幸せを託した。同馬は遼馬マイネルセレクトと6頭の繁殖牝馬とともに検疫入り。10月16日に同種馬場を出発し、山口県の下関港からフェリーで韓国の釜山港へ渡る。

 韓国での繋養先は済州島の緑原牧場。同牧場のオーナーは親日家で、アドマイヤドン、ニホンピロニールといった種牡馬や繁殖牝馬など、日本産馬を多く所有しているという。