9月29日、東京都馬主会の平成23年度奨励馬の引渡しが、新ひだか町の北海道市場で行われた。

　東京都馬主会は南関東･大井の馬主団体。奨励馬は3年前から復活し、今年はHBA日高軽種馬農協主催のサマーセールにおいて、牡10頭を総額3,318万円で購買していた。奨励馬は購買金額により2つのグループに分けられ、希望馬主に抽選で配布された。

　奨励馬10頭は午前9時30分に北海道市場の馬積降場に集合。同馬主会購買官、大井競馬場の獣医師立会いのもと、馬体検査、歩様検査などが行われた。検査が終わった馬は馬主が指定した預託先へ引き取られた。

　愛情をこめて育ててきた生産馬を引き渡した生産者は「こういう厳しい時代に団体購買があるのは生産者にとってとても助かります。東京都馬主会の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。来年以降も継続して欲しいです。無事デビューする日を楽しみにしています」と愛馬にエールを送っていた。

　東京都馬主会奨励馬は下記の通り。テンザンミラー2010(牡、父アフリート)、バイオレットクイル2010(牡、ブラックホーク)、マジーアの2010(牡、父ファンタスティックライト)、エンジェルテースト2010(牡、父バブルガムフェロー)、シングアップロックの22(牡、父ナイキアディライト)、ニシノササメユキの2010(牡、父グラスワンダー)、キッズフェイヴァーの2010(牡、父ファンタスティックライト)、オータムリーフの2010(牡、父プリサイスエンド)、ハイセンスモモコ2010(牡、父プリサイスエンド)、ヒカルウミ2010(牡、父マイネルラヴ)。