ノーザンホースパークで北海道秋季馬術大会開催
9月16日~18日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで第25回北海道秋季馬術大会(主催:北海道乗馬連盟)が行われた。
この大会ではジャンピング、ドレッサージュ合わせて34の競技が行われ、人馬の麗しい姿にシャッターを切る見学客も競馬場さながらに目立ち、その素晴らしさに幾度となく拍手が送られた。残念ながら大会期間中は悪天候に見舞われたものの、国民体育大会まで1か月を切り、ノーザンホースパークで今年最後となる馬術大会とあって、熱の入った戦いが繰り広げられた。
参加選手の多くは北海道内の乗馬クラブや大学・高校馬術部からで、中には生産・育成牧場で働き手をしている方も出場している。1996年アトランタ、2000年シドニー五輪の馬術競技日本代表で知られる白井岳さん(白井牧場不二ファーム)も出場し、ジャンピングの部門で巧みな手綱捌きを披露していた。
今大会も乗用馬として再スタートを切った重賞馬が随所に活躍を見せた。皐月賞(Jpn1)2着、京成杯(Jpn3)1着の実力馬サンツェッペリンは「標準小障害A」の競技で減点0の好内容をマークし、第2位に入った。名牝ベガの全弟で京都記念(G2)の覇者マックロウはドレッサージュ部門の「ノーザンカップ セントジョージ賞典」で優勝を決め、共に第2、第3の馬生に花を咲かせている。
表舞台で拍手を浴びる人馬がいる中、分刻みの競技日程を円滑に進めるため、裏方では若者たちが奮闘していた。今大会は北海道大学・馬術部の学生約40名が競技運営に携わり、進行アナウンスや参加人馬の誘導、障害物のセッティング・復元、表彰の対応など、過密スケジュールをこなした。同馬術部副将の柳田睦仁さんは、「今年はノーザンホースパークの3つの大会を北海道大学が中心となって競技運営をしました。アクシデントもなく、無事に終えることができて良かったです。来年以降もしっかりと大会のバックアップができるように、後輩への引き継ぎに努めていきたいと思います。細かなサポートを徹底して、大会をもっと盛り上げていきたいですね。」と、振り返った。縁の下の彼らの頑張りも大会には欠かせない力だと、大会中はひしひしと感じた。
今年のノーザンホースパークでの馬術大会はひとまず区切りとなるが、会場施設では今後も魅力的なイベントが用意されている。ノーザンホースパーク企画室の岡田みずほさんは、「10月29日にハロウィンイベントとして『チャリティー仮装ナイトパーティ』を行います。仮装大賞優勝者には旅行券10万円が当たりますので、ふるってご参加ください。他にも、ポニーパレードや楽しい企画をご用意しております。また、11月1日からは冬季営業となり、来年4月22日まで入場も無料となりますので、冬季もご来場をお待ちいたしております。」と、呼びかけている。イベントの詳細についてはノーザンホースパーク(電話:0144-58-2116、13:00~18:00)までお問い合わせください。