ステイゴールドがビッグレッドファームへ移動
9月2日午後、人気種牡馬ステイゴールド(牡17歳)が、日高町のブリーダーズスタリオンステーションから新冠町のビッグレッドファームへ移動した。2012年から2シーズン、同ファームで種牡馬生活を送る。
ステイゴールドは父サンデーサイレンス、母ゴールデンサッシュ、母の父ディクタスという血統。現役時代は国内外で素晴らしいパフォーマンスを見せ、香港ヴァーズ(G1)、ドバイシーマクラシック(G2)、目黒記念(G2)、日経新春杯(G2)などの重賞を含め、50戦7勝の成績を残した。
2002年から、両スタリオンを2シーズンごとに行き来する、国内シャトル種牡馬として供用開始。種牡馬としては春秋グランプリホースのドリームジャーニー、凱旋門賞(G1)2着のナカヤマフェスタ、シンガポールゴールドC2連覇のエルドラドなど、多くの重賞勝ち馬を送り、日高を代表するサンデーサイレンスの後継として不動の地位を築いている。
とくに今年は産駒の活躍が目覚しく、オルフェーヴルが皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)の2冠を達成、マイネルネオスが中山グランドジャンプ(J・G1)、バウンシーチューンがフローラS(G2)、ナカヤマナイトが共同通信杯(G3)、フェイトフルウォーが京成杯(G3)と重賞を制覇。中央競馬の種牡馬ランキングは現在4位と自己最高位に付けている。
産駒の大活躍の影響で、今シーズンは日高繋養種牡馬ではダントツのトップ、国内繋養種牡馬ではキングカメハメハの266頭に次ぐ、249頭の種付頭数を記録。目が回るような大忙しのシーズンを過ごした。
移動日はあいにくの悪天候となったが、報道陣やファン、岡田紘和ビッグレッドファーム代表が出迎え。馬運車から降りると立ち上がるそぶりを見せるなど、元気なところをアピールした。
愛馬と久しぶりの再会を果たした岡田代表は「17歳とは思えないほど若々しくて元気でよかった」とニッコリ。ブリーダーズスタリオンステーションから馬運車に同乗して、ビッグレッドファームのスタッフにパートナーを引き渡した前任者の工藤礼次さんは「無事、バトンを渡せてホッとしました。寂しい気持ちもありますが、2シーズン後に戻ってくるときを楽しみにしています」と安堵の表情を見せていた。