八戸市場が開催
青森県軽種馬生産農業協同組合が主催する「八戸市場」が8月3日、県内三戸郡の八戸家畜市場で開催された。
64頭(牡33、牝31)が上場され、売却頭数は27頭(牡16、牝11)、売却率42.2%、売上総額72,030,000円(税込)、平均価格2,667,777円(税込)という結果で、売却率、平均価格ともに前年を上回った。
最高価格は、三戸郡の佐々木牧場が生産した「No.63エムケイミラクル2010」(牡、父ケイムホーム)。初年度産駒が好調な父に加えて、半兄には岩手競馬の活躍馬マヨノエンゼルがいる血統。8,400,000円でJRA日本中央競馬会が長い競り合いを制し落札。
続いたのは静内のタイヘイ牧場が生産した「No.44クレイジーラブの2010」(牡、父グラスワンダー)。祖母のオレンジジャスミンがイタリア1000ギニー(G2)2着馬で、現役活躍牝馬ショウリダバンザイの従兄弟という血統だ。こちらは大阪府の岡浩二さんが6,930,000円で落札した。
3番目の高額馬は牝馬の最高価格となった「No.19トリプルタイムの2010」(牝、父マイネルラヴ)は2005年の新潟2歳S(G3)3着馬コスモミールの半妹。新冠町のビッグレッドファームが5,250,000円で落札した。
ハイフレンドトライ(ダイヤモンドS(G3)2着)の半弟「No.24ハイフレンドバード2010」(牡、父スクワートルスクワート)は2,415,000円で京都府の戸山光男さんが、カシマフラワー(エーデルワイス賞(G3)優勝、フェアリーS(G3)3着)の半妹「No.47フラワーブリーズの2010」(牝、父ブラックタイド)は4,725,000円でJRA日本中央競馬会が、それぞれ落札し、トーセンサニー(フェアリーS(G3)3着)の半妹、「No.68アトラスマーカー2010」(牝、父レギュラーメンバー)は価格が折り合わずに主取りとなった。
セール終了後、山内正孝市場長は「今年度唯一となる8月開催の市場ということもあって、たくさんの購買者の方に足を運んでもらったことは嬉しい限り。売却率に関しては前年を大きく上回ったが、平均価格に関しては物足りなさを感じた。来年度にむけて良質馬の確保が急務」と厳しい表情で1日を振りかえった。
次回のサラブレッド市場は、9月5日より北海道新ひだか町の北海道市場でサマーセール1歳が開催される。
◆八戸市場の結果詳細はこちらをご覧ください。⇒http://www.jbis.or.jp/seri/2011/11L1/